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40代以上の女性に多い高血圧!薬も効かない謎の高血圧の正体は?

 2016/10/07 高血圧
この記事は約 6 分で読めます。 5,589 Views
降圧剤

高血圧の原因は主に肥満や喫煙、塩分の摂り過ぎ、生活習慣の乱れ、遺伝などです。

ところが、なかには思わぬ病が原因で起きている高血圧もあります。

今回、40代以上の女性に多い、薬も効かない謎の高血圧について取り上げてみました。

 

40代以上の女性に多い高血圧

40代以上の女性の高血圧

出典:style.nikkei.com

女性は40代以降になると高血圧が急増します。

50代ではほぼ半数、60代で7割近くになります。

それは若い頃は、エストロゲンに血管を拡張させる効果があるから、男性に比べて血圧が低い人が多いのです。

だから、40代に入ってエストロゲンが減りだすと、血管の柔軟性が低下し血圧が次第に上がっていくのです。

これがいわゆる更年期高血圧と言われるものです。

 

ところが、40代以降は薬の効かない謎の高血圧があるから注意が必要です。

 

池田加奈子さん(69歳・仮名)の謎の高血圧

謎の高血圧

40代以上の薬の効かない女性に多い謎の高血圧を解き明かしたのは市原淳弘先生(東京女子医科大学病院の高血圧・内分泌内科主任教授)です。

市原先生は、年間5000人にも及ぶ患者と向き合い、どこに行っても治らない高血圧の原因を解き明かしてきた名医です。

治らない高血圧患者が駆け込む最後の砦となっています。

 

池田加奈子さんは、今では血圧が安定していますが、かつては上が240にまで上がったという危険な状態まで陥ったことがあるといいいます。

実に、30年もの間、薬をいくら飲んでも良くならない原因の分からない謎の高血圧に苦しんだのです。

 

ところが市原先生は、加奈子さんへの問診と触診、聴診器などから、ついに謎だった病を解き明かしました。

加奈子さんの「足の押してもすぐ戻る特徴的なむくみ」「心臓の鼓動が遅い」という症状から、「血液検査であるホルモンの値を検査」し、ついに謎の病を解き明かしたのです。

 

その謎の病とは、「甲状腺機能低下症」だったのです。

加奈子さんは現在、甲状腺ホルモンを補う薬で治療あいた結果、現在はほぼ正常値以内に収まるようになったとのことです。

 

<甲状腺機能低下症とは>

甲状腺機能低下症

引用:眞弓循環器科クリニック


甲状腺機能低下症は、新陳代謝を司る甲状腺の機能が低下し甲状腺ホルモンの分泌量が著しく減少し、様々な症状を引き起こす病です。

甲状腺ホルモンが減少すると、細胞の新陳代謝が低下し、内部に余分なコレステロールなどの老廃物がたまり血管が硬く変化します。

 

そうなるとしなやかだった血管が硬く縮み、動脈硬化が進行していきます。

そのため全身に血液が上手くいきわたらなくなり、血圧が上がったり、だるさ、手足の冷えなどの症状が現れるのです。

 

甲状腺機能が低下している人は特に女性に多く、その患者数は男性の10倍以上にもなります。

特殊な血液検査を行わなければ発見できないため、潜在患者はもっと多いと考えられています。

 

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50代以下の女性に多い謎の高血圧とは?

岩嶋義雄

50代以下の女性に多い薬の効かない謎の高血圧を解き明かしたのは岩嶋義雄先生(大阪府国立循環器病研究センター 内科医長)です。

岩嶋義雄先生は、血液検査に全く異常の現れない高血圧でも、聴診器をつかって、血流のわずかな異常を聞き分け病魔のしっぽをつかむ名医です。

謎の高血圧に潜む病魔のささやきを聞き分けられるのです。

 

佐藤由美さん(46歳・仮名)の謎の高血圧

謎の高血圧

佐藤由美さんは、”肥満でもない””煙草も吸わない””遺伝でもない”のに一体なぜ、自分が高血圧になったのか不思議に思っていました。

そうしたら、1年ほどで上の血圧が256までなるという危機的状態に陥ってしまったのです。

ところが血圧を下げる薬をいくら飲んでも症状がよくならず、最初の担当医に岩嶋義雄先生を紹介されました。

 

由美さんの診察にあたった岩嶋義雄先生は、へその右下辺りに聴診器を当てた時、ザッ、ザッ、ザッという規則性のある雑音を見逃しませんでした。

そして、ドップラエコーで雑音がした場所を探り、わずかな血流の乱れを発見したのです。

 

腎動脈は人によって場所が微妙に違いエコーで特定するのは難しいのですが・・・。

血液検査で異常のなかった腎臓に注目し、CT検査で血管がデコボコに変化し狭くなっている事を明らかにしたのです。

 

その由美さんの病の正体は、腎血管性高血圧だったのです。

謎の高血圧の正体がわかって、由美さんは腎動脈を拡張させるカテーテル手術を受けました。

そして、わずか3日後には血圧は正常に戻り健康な生活を取り戻したのです。

 

<腎血管性高血圧とは>

腎血管性高血圧

引用:心臓病センター榊原病院


腎血管性高血圧は、腎臓に血液を送る腎動脈が狭くなり高血圧を引き起こす病です。

血管が狭くなる主な原因は動脈硬化ですが、血管壁が部分的に厚く膨らみ、血管がデコボコになり、血管が狭くなることがあります。

原因はよく分かっていませんが、50代以下の女性に多い病です。

 

血管が狭くなると血流が悪化し、腎臓に流れる血液が不足するため、心臓からの血流量が増加し、高血圧を引き起こすことがあるのです。

長期間放っておくと、最悪の場合腎不全に陥ってしまうこともあります。

 

しかし初期の段階では、健康な方の腎臓が機能をカバーするので、血液検査に異常が現れず見逃されてしまうケースも少なくないのです。

 

まとめ

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身近な病でありながら意外と知られていないことも多い高血圧です。

 

もしあなたが、原因のわからない高血圧に悩まされていたら、2人の名医が解き明かしたように次の4つの点から病を見直してみると良いのではないかと思います。

①遺伝や生活習慣などから発症する本態性高血圧

②睡眠中に気道が塞がり脳が酸欠状態になり血圧があがる睡眠時無呼吸症候群

③血圧を司る腎臓の機能低下

④血圧に影響を与えるホルモンの異常 

 

最後に、典型的な甲状腺低下症である橋本病「眠れず無気力になっていた橋本病が回復!パセドウ病は?」のブログ記事も、是非読んで頂きたいです。

 





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塩川 吉明

塩川 吉明

鹿児島県の霧島市で薬草の栽培とネット販売を行っている塩じぃこと塩川 吉明です。現在、69歳です。

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