「老けたな…」と思うほど本当に老ける?!

突然ですが、皆さんは自分を何歳くらいだと感じていますか?
実年齢ではなく、気持ちの上で感じている年齢を専門用語で「主観年齢」と呼びます。同じ70歳でも「まだまだ50代の気分」という方がいれば、「もう80歳近い気がする」と感じる方もいるでしょう。

この主観年齢と脳の関係について、韓国の研究チームが59歳から84歳までの健康な高齢者68人を対象にMRI調査を行いました。その結果、自分を若く感じている人は、言葉やコミュニケーションに関わる「下前頭回」「上側頭回」、意欲に関わる「線条体」といった領域で脳のボリュームが多く保たれていたのです。さらに予測脳年齢を計算すると、若く感じる人が平均73歳、老けて感じる人が平均77歳と、約4歳もの差が出ました。

つまり、「自分は若い」という感覚は単なる気分の問題ではなく、実際の脳の状態を反映していると言えます。

イギリスで50歳以上の約1万人を4年間追跡した研究では、自分を老けていると感じていた人ほど4年後にうつ症状が強くなり、日常動作に支障が出やすくなることが分かりました。

アメリカの研究でも、自分を老けていると感じる人は、数年後の記憶力や情報処理の速さが低下しやすい傾向にあることが示されています。

脳はエネルギー消費の激しい臓器

出典;www.nissin-sugar.co.jp

脳の重さはだいたい体重の2%ほどですが、脳がきちんと働くためには、1日分の消費エネルギーの約20%も必要です。

しかも脳は、通常ブドウ糖以外のものをエネルギーとして使うことができません。けれども、脳にはブドウ糖をほんの少ししか蓄たくわえておけないので、こまめに補給することが大切です。

脳はエネルギー消費が激しい臓器なのです。

それは思考や記憶、感情の処理以外にも、呼吸や心拍、体温調節などの生命維持機能を管理しているからです。

そのためエネルギーが枯渇しないように極力、省エネで働こうとするので、過去に経験した安全で省エネで楽なものばかりを選択しがちになります。

 

行動がパターン化すると脳の特定の部位しか使わなくなり、アイデアや考えも固定化されてしまいます。

これが、いわゆる脳の老化です。

脳が老化すると、成長ホルモンの分泌が減り、筋力低下、皮膚のたるみ、骨密度減少など体の老化に繋がります。

また、脳の老化は脳内血流の低下を招き、脳細胞への酸素や栄養素が行き渡らず、認知機能が低下し、認知症のリスクが高まります。