ズボンの締め付けがお腹の不調の原因!?
ウエストがきつめのズボンを毎日履いていると、なんとなくお腹が張る、胸焼けがする、食後に胃酸が込み上げてくる——そんな不調を感じたことはないでしょうか。実はこれらの症状、ズボンによる締め付けが深く関係している可能性があります。
2014年、イギリスのグラスゴー大学が12個のpHセンサーと36個の圧センサーを用いて、ベルトの締め付けが体内に与える影響を調査しました。対象は通常体型の12人と、お腹周りが大きめの12人の計24人です。結果として、お腹への圧力が高まると、食道と胃の境目が横隔膜の穴から飛び出した状態——いわゆる食道裂孔ヘルニアに近い状態——になることが判明しました。さらに、胃酸が食道内に留まる時間が23秒から81秒、約3.5倍にまで延びることも確認されています。胃酸が長時間食道にとどまれば粘膜の炎症を招き、逆流性食道炎の発症リスクも高まります。

きついズボンを履き続けると、食欲にも影響が出てきます。
別の研究では、腹部にわずか10〜20mmHgという「触れている」と感じる程度の圧力をかけただけで、胃の内圧が平均5.5mmHg上昇したことが報告されています。胃の内圧が上がると脳が「胃の中に食べ物がある」と錯覚し、実際の食事量が自然と減少。食欲不振や栄養不足につながる恐れもあるのです。
また、締め付けによる血行不良やリンパの流れの滞りが、むくみや冷えを引き起こすケースも少なくありません。腸の動きが鈍くなることで便秘が慢性化し、最悪の場合は腸閉塞のリスクにまで発展することもあると指摘されています。
お腹の不調を防ぐには

日常生活で意識してほしいポイントが4つあります。
1.食後にベルトを緩めること
食後は胃が膨らんで腹圧が自然と高まるタイミングです。そこに外部からの締め付けが加わると、胃酸の逆流が悪化しやすくなります。ゴムタイプのズボンなら、腰骨あたりまで少し下げるだけでも効果的です。
2.ゴムタイプのズボンをなるべく避けること。
「ゆるいから大丈夫」と思っていても、ゴムは持続的に一定の圧力をかけ続けます。自分で締め具合を調整できるヒモタイプやベルトタイプを選ぶことで、腹圧のコントロールがしやすくなります。
3.食後すぐに横にならないこと。
食後に寝転がると胃酸が逆流しやすく、食道の炎症につながります。食後少なくとも30分は座った状態や立った状態を保つよう心がけましょう。
4.お腹のサイズを夕方に測ること。
朝はお腹がへこんでいるため、朝のサイズでズボンを選ぶとフィットしすぎて締め付けの原因になります。一日の中でお腹が最も大きくなる夕方に測定したサイズを基準にすると、窮屈さを感じにくいズボン選びができます。
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今日の言霊
イギリスのグラスゴー大学の実験で、腹への圧力が高まると、食道裂孔ヘルニアに近い状態になり、粘膜の炎症や逆流性食道炎を発症し易くなるとの結果。by塩じぃ



