うつ病と認知症はつながっている?その最新の予防策は!

今回は、中高年の方にぜひ知っていただきたい。
「認知症の原因となるたんぱく質」と「中高年のうつ病」の関係について、最新の研究をもとにわかりやすく解説します。
実は、それぞれ切り離して考えられる2つの症状ですが、深い関係があることが判明しているそうです。
では早速、本題へ。
Contents
うつ病と認知症はつながっている?
最近の研究で、中高年になってから、うつ病や双極性障害(躁うつ病)を発症した方の脳には、認知症の原因とされる“タウたんぱく質”というものが、多くたまっていることがわかってきました。
このタウたんぱく質は、アルツハイマー型認知症などの進行に深く関わる物質です。
そんなタウタンパク質は、どんな人に多いかというと、40歳以降にうつ病や双極性障害を発症した人の約半分に、タウたんぱく質の蓄積が見つかり、健康な人に比べて、4~5倍も多いという結果です。
特に、幻覚や妄想がある重いうつ病の方ほど、タウたんぱく質が多い傾向がありました。
では、タウたんぱく質が脳にたまると、
どうなるのかですが
タウたんぱく質が脳にたまると、神経細胞の働きが悪くなり、
・気分が落ち込む
・物忘れが増える
・判断力が鈍くなる
などの症状が出やすくなります。
つまり、「うつ病の症状と認知症の症状が重なりやすくなる」ということです。
うつ病が認知症のサインになっていることもあり、この研究では、うつ病や双極性障害を発症してから平均7年ほどで、認知機能の低下(物忘れや判断力の低下)が現れるケースが多いこともわかりました。
「最近、気分が落ち込みやすい」
「やる気が出ない」
「物忘れが増えた」
と感じる方は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
予防と対策として今日からできることは?
では、うつ病や認知症の予防策はどうしたらいいのか?
これをみていきましょう。
1. 運動を習慣に
ウォーキングや軽い体操など、週に2~3回、30分程度の運動を続けると、脳の健康に良い影響があります。
2. バランスの良い食事
魚や野菜、オリーブオイルを使った地中海型の食事は、脳の老化を防ぐ効果があると言われています。
3. 良い睡眠をとる
毎日7時間程度の睡眠を心がけ、寝る前のスマホやテレビは控えめにしましょう。
4. 脳の健康チェック
年に1回は健康診断や脳の検査(MRIなど)を受けることも大切です。
5. 気になる症状は早めに相談
「気分が落ち込む」「物忘れが増えた」など、いつもと違うと感じたら、早めに精神科や神経内科に相談しましょう。
今後は、血液検査や画像検査で、タウたんぱく質の蓄積を簡単に調べられる技術も開発中です。
また、タウたんぱく質を減らす新しい薬の研究も進んでいます。
まとめ
最後にまとめとして、40代以降でうつ病を発症した場合、認知症のリスクが高まる可能性があります。
うつ病と認知症は、脳の中で同じたんぱく質が関係していることがわかってきました。
早めの受診と、日々の生活習慣の見直しが大切です。
「年齢のせいかな」と思わず、気になる症状があれば、気軽に専門医に相談してください。
これからも健康でいきいきとした毎日を過ごしましょう!
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低周波の電場は主に物質の表面を強く流れる。磁場はすべての物質を通り抜ける。高周波(マイクロ波)は電場・磁場両方の性質を持ち、遠くまで飛ぶ。by塩じぃ