肥満や炎症がみるみる改善!?取り入れると腸が整う

「腸内環境を良くしたいけれど、本当に効果があるのかな…」「毎日の食事で上手に摂れているのか心配…」と感じている方もいるでしょう。
健康を意識するなら、正しい知識を身につけて日々の生活に役立てたいものです。

腸が整う話題の成分とは、短鎖脂肪酸とビタミンDです。

腸内環境を整えるカギである腸内細菌は、食物繊維を分解して「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」という物質を生み出し、腸のエネルギー源になると同時に心臓や腎臓など全身の代謝にも深く関与しています。

また、他にもビタミンKやビタミンB群の一部、消化酵素までも作り出す力を持っています。
そして免疫システムとも強く関わり、病原菌の侵入を防いだり、がんを抑制したり、炎症を抑えたりしてくれています。
つまり、、、腸内環境を整えることは、全身の健康を底上げするカギになるんです!

とはいえ、腸内環境を整えるには食事や運動、睡眠、ストレスマネージメントなど生活全体を見直す必要があります。
腸の調子や健康に悩んでいる方も、この記事を読むことで毎日の食事や生活習慣を見直すヒントが得られますので、ぜひ参考にしてください。

腸内細菌のバランスにも深く関わいるいる

出典;hc.kowa.co.jp

その注目の物質とは『ビタミンD』です!
ビタミンDと言えば、骨の健康に関係するイメージが強いかと思いますが、実は腸内細菌のバランスにも深くかかわっていることがわかってきました。

2020年にアメリカで以下の研究が行われました。
・ビタミンDが不足している 成人男女20名対象に
・600IU、4000IU、10000IUのビタミンDサプリを8週間摂取してもらい、腸内細菌の変化を調査

結果、以下の事実がわかりました。
・もともとビタミンDが多い人は、腸内に良い細菌が多い
・ビタミンDを摂取すると、腸の炎症を抑える細菌が増え、4000IU~10000IUの高容量の方が顕著
・肥満に関係する細菌が有意に減少

つまり、わかりやすくまとめると、ビタミンDが体内に増えると、善玉菌を増やし悪玉菌を減らし、腸内環境を整え、肥満や炎症体質も抑制する可能性があるということです!

さらに、最新の研究では腸内環境が整うと
・メンタルの安定(うつや不安と関連)
・認知症やアルツハイマー予防
・アレルギーや自己免疫疾患のリスク低下
・肥満改善
・糖尿病など生活習慣病への影響などの効果があると言われています。

【短鎖脂肪酸とビタミンDの相乗効】

短鎖脂肪酸とビタミンDは、腸内環境や健康全般において互いに補完し合う重要な存在です。
どちらか一方だけでなく、両者が協力することで、腸のバリア機能や免疫力がより強化されることが近年の研究で明らかになっています。

特に、腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸は腸の粘膜を守り、ビタミンDはその働きをサポートすることで、腸内の炎症を抑えたり病気を予防したりする効果が期待されるでしょう。
例えば、短鎖脂肪酸が多い食物繊維を摂取しつつ、ビタミンDを十分に補うことで、アレルギーや自己免疫疾患の予防にもつながるとされています。