老けた印象の猫背を改善し姿勢を正すことで若々しさを取り戻せる!
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姿勢を正すための具体的な方法
姿勢を正すための具体的な方法として、白澤卓二医学博士が提唱するストレッチがあります。
このストレッチは、坐骨を意識して背骨を動かすことにより、背骨や腰周りの筋肉を柔軟にし、姿勢の改善に役立ちます。
また、日常生活で意識的に呼吸を深めることも、姿勢を良くするのに有効です。
呼吸が深くなると、自然と背筋が伸び、姿勢が改善されます。
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。
1990年同大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。
東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科 加齢制御医学講座 教授。
坐骨を意識して背骨を動かそう
坐骨を動かすと自然に背骨が動きます。
この動きは日常生活の中ではほとんどないので、背骨や腰は硬くなりがちです。
背骨のなめらかな動きがよみがえると、そのまわりの筋肉もほぐされ、本来のしなやかさが戻ります。
①坐骨を前後に動かす
坐骨を前後に動かすと骨盤が前後に動き、それに伴って背骨全体が丸くなったり、反ったりします。
小さな動きから始めて、徐々に大きく動かします。
②坐骨を左右に動かす
・左右の坐骨に片側ずつ体重を移動させる。
・背骨が左右にカーブすることを意識する。
頭は動かさないようにする。
・背骨を回す。
・坐骨の前後、左右の動きをつなげて円を描くように動かす。
反対方向にも同様に動かす。
呼吸で姿勢を良くしよう
呼吸をすると背筋が伸びるように、呼吸と姿勢には密接なつながりがあります。
呼吸が浅い人は姿勢も悪くなるます。姿勢が悪いと関節や筋肉を十分に動かせないため、日常生活の活動量も少なくなります。
3つの呼吸を意識すると姿勢がよくなります。
そして、アクティブに動けるようになります。
また、不必要な緊張が取り除かれるので、肩こり・腰痛も改善されます。
①肩を上下させながら呼吸をする
・息を吸いながら肩を上げ、 吐きながら首まわりが溶けるようなイメージでゆっくりおろす。
・鎖骨、肩甲骨、肋骨がダイナミックに動き、そこに関わる筋肉が十分に動くので、肩こりも楽になる。
・耳と肩を一直線上に上下させることで、首が縮こまり、あごが突き出た姿勢が改善する。②肩を上げずに呼吸をする
・息を吸ったとき胸郭が前後・左右に広がり、
息を吐いたときウェストが細くなるイメージで行う。
・肋骨の間の筋肉がしなやかに動くので、
その分、酸素を十分に取り込め、血液循環もよくなる。
・この胸郭の動きで背筋が伸びる。③おなかを使って呼吸をする
・息を吸いながらおなかを膨らませ、息を吐きながらへこませる。
・骨盤を安定させるコルセットのようなインナーマッスルが鍛えられ、
さらに姿勢が良くなる。
・また、内臓が正しい位置になるので、内臓の働きも活発になる。
・おなかをへこませるときは、真空パックの空気を抜くようなイメージで。
・このとき、腕やおしりなどに力が入らないように。