食後たった2分間の習慣が肥満や糖尿病を防ぐ!?
Contents
食後たった2分間の習慣で
食後のウォーキングは、特別な準備や道具を必要としないため、非常に手軽に実践できます。
たとえば、食事の後に少し歩くだけで、血糖値の急上昇を抑えることができるのです。
また、時間がない場合でも、階段の昇降や踏み台昇降など、日常生活の中で簡単に取り入れられる運動でも効果が期待できます。
2009年に報告されたものによると、食後20分程度軽く歩くだけでも十分な効果を得ることができるということが明らかになっています。
そしてさらに研究は進み、2022年に報告された研究によると、食後にわずか2分歩くだけでも、血糖値のコントロールに大きく寄与するということが明らかになりました。
このメカニズムと長期的効果
このメカニズムは以下の通りです。
食べ物を摂取すると、60分から90分後に血液中の糖が増加し、血糖値が上がります。
この血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、糖を細胞に収納します。
それに対して筋肉はインスリンを使わなくても、糖を収納することができます。
だから、運動をすると筋肉がインスリンを使わずに糖を消費するため、血糖値の上昇を抑えることができます。
事前に運動をして血糖値が上がるのを防いでおくことによって、インスリンを使って血糖値を下げるというすい臓の働きを酷使する必要がなくなるというわけです。
食後の短時間の運動は、長期的には以下の効果をもたらします。
– 肥満予防
– 糖尿病予防
– 心血管疾患予防
– 炎症や免疫機能低下の予防
– インスリン抵抗性の改善
– エネルギーレベルの安定化
– 全体的な生活の質の向上