重度糖尿病の森永卓郎と長州小力の奮戦記に学ぶ!
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重度糖尿病は怖い病気だった
糖尿病の怖さは、血糖値の高い状態が続くことで、後に重大な合併症を引き起こす可能性があることです。
糖尿病性神経障害や糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症は特に注意が必要で、これらの合併症は日常生活に大きな影響を与え、時には命を脅かすこともあります。
合併症はいろんなところに現われます。
網膜症、白内障、脳梗塞・脳出血、頑迷神経麻痺、心筋梗塞、不整脈、腎症、下痢・便秘、排尿障害、勃起不全、痺れ感・疼痛、皮膚の感染、血管障害による壊疽、感覚鈍麻、皮膚の壊疽など多種多様です。
直接命を脅かすものが多く、日常生活に大きな支障をもたらすでけでなく、死ぬ恐怖をも味わうことになります。
”あなたはがんです”と宣告されると、みんなショックを受け、”死ぬんじゃないか”と思ってしまいます。
ところが糖尿病の場合は、ほとんどの人がまさか自分が合併症になって、”死ぬ”とは考えもしません。
でも、糖尿病が死に直結する病気の引き金になっていることを考えると、ガン以上に怖い病気なのです。
最も注意が必要な合併症
合併症の中で最も多く、気をつけないといけないのが、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症の3つです。
3大合併症と呼ばれています。
糖尿病性抹消神経障害
体のすみずみまで広がる末梢神経の働きが低下して起こる症状です。
初期の段階からさまざまな症状が出てきます。
手足のしびれ、けがややけどの痛みに気づかないなど・・・。
そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。
糖尿病性網膜症
目の底にある網膜の血管に障害が起こる病気です。
症状が進むと、目の前に蚊が飛んでるような感じがします。
視力が弱まり、中には失明する場合もあります。
また、白内障になる人も多いといわれています。
糖尿病性腎症
腎臓の糸球体の毛細血管が悪くなり、尿を作れなくなる病気です。
尿を作れなくなると人工透析という形で尿を外に出さないといけなくなります。
機械で血液の不要な成分をろ過して、機械で尿を作ることになります。
週に2~3回、数時間の治療になるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。
現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病性腎症です。