肩こりの苦痛に悩まされる人は多くその原因は多岐にわたる

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肩こりの原因が肩甲骨の場合

伍代夏子

出典:www.chiba-tv.com

肩こりの原因には、肩甲骨の位置や動きの問題も関係しています。

肩甲骨がうまく動かないことで、肩周りの筋肉に余計な負担がかかり、肩こりを引き起こすことがあります。

このような場合は、肩甲骨を動かす特定のストレッチや体操が有効です。

 

肩甲骨の肩こりの典型事例は伍代夏子さんです。

伍代夏子さんの場合は長年の歌う時の姿勢にありました。

つまり、あの前かがみの姿勢が肩甲骨にかなりの負荷をかけていたのです。

伍代夏子さんは、筒井廣明(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科教授)の指導のもと、まず「万歳テスト」をしました。

万歳テスト

気をつけの姿勢で万歳をしたところ、腕がきちんと上に上がっていない状態でした。

 

本人は上げているつもりだったようですが・・・・。

「万歳テスト」をして、腕・肩・耳のラインが一直線になれば合格で、問題はありません。

 

健康な人は、腕を上げると肩甲骨の可動範囲が60度になります。

ところが肩甲骨に問題がある人は、この値が、たとえば45度といった具合に低くなります。伍代夏子さんも低い値でした。

 

肩甲骨の可動範囲が低くなる原因

僧帽筋と広背筋

筒井廣明先生は、肩甲骨の可動範囲が低くなる原因を「肩甲骨の動きが制限され、うまく動かせないことだ」と指摘しました。

 

肩甲骨がスムーズに動くためには、僧帽筋と広背筋がお互いに伸び縮みする必要があります。

ところが、広背筋が硬くなると肩甲骨が非常に動きにくくなり、僧帽筋にかかる負担が大きくなるのです。

そのことで肩こりを引き起こすのです。

 

同じ姿勢、たとえば台所仕事やデスクワークを長時間続けると、広背筋が伸び縮みしなくなって硬くなってしまいます。

伍代夏子さんの場合は、前かがみの姿勢でいつも熱唱しています。それに加えてかつらや衣装の重さが加わって、しつこい肩こりに悩まされるようになったのです。本人に言わせると、肩に鉄板が入っているような肩こりだったようです。付け人が指で押すのを嫌い、棒のようなもので肩を押させていたということです。

固さを測ったところ、力こぶに近い数値でした。

 

伍代夏子さんが挑戦した肩こり改善体操

肩こり改善体操

肩を揉んでもらうと、一時的には肩のこりが解消します。

でも、それも1時間ほどでモトの状態に戻ってしまいます。

それは肩こりの原因が上の写真の僧帽筋と広背筋にあるからです。

 

伍代夏子さんは筒井廣明先生の診察を受け、肩こりを解消できる3つの体操を教わりました。

しつこい肩こりの原因である僧帽筋と広背筋の伸び縮みをスムースにする体操です。

そして、1日2回、2週間の期限で肩こりの改善体操を続けたところ、その可動範囲は5度広がっていました。

 

指さし体操

1.背筋を伸ばして椅子に座る。
2.人差し指を立て右斜め前に腕を伸ばす。
3.出来る限り腕を伸ばす。
4.深呼吸をゆっくり1回。
5.左手でも同じ事を繰り返す、左右3回ずつ行う。

 

壁ピタ体操

1.壁に背中をつけて立つ。
2.大きく息を吸い込み胸を広げる。
3.壁に背中全体がピタリとつくように押し付ける。
4.ゆっくりと息を吐き出す。
5.1回につきこの動きを3回繰り返す。

 

つま先立ち体操

1.壁に向かって立つ。
2.足は両方のかかとをつけVの字にする。
3.壁を支えに軽くつま先立ちをする。
4.10秒数える。
5.足をハの字に広げ再びつま先立ち。
6.10秒数える。
7.足をVの字に広げ再びつま先立ち。
8.10秒数える。
9.Vの字とハの字のつま先立ち10秒を交互にする。
10.頑張れる所まで広げたら…両足の幅を狭めながら
つま先立ち10秒を繰り返す。
11.一往復したら終了。