健康診断は我々が思っているほどには役立っていない!
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医療介入は死期を早める結果!
医療介入は、かえって死期を早めます。
実際、フィンランドの医療介入を調べる比較試験では、試験開始後15年間の総死亡率は、介入群が放置群を46%も上回ったというのです。
40歳~55歳の元気な男性管理職に検診を実施し、総コレステロール値が270以上、中性脂肪が150以上、上の血圧が160~200、下の血圧が95~115などの検査高値を示した1200人を選出。
次に彼らを2グループに分け、片方は、本人の自由にさせておく「放置群」。他方は、医者が直接アドボイスする「介入群」。
後者では、医者が食事や運動量などを指示して定期的に診察をし、検査値が改善しなければ降圧剤やコレステロール低下薬などの薬を処方。
なぜ、こういう結果になるのでしょうか?
医者の指示に従って食事や運動を行い、定期的な診察結果に基づき、薬を処方してもらった方が長生きしそうですが・・・。
薬の副作用が問題
考えられるのは薬の副作用です。
実際、降圧剤の副作用で脳梗塞になる人が増えています。
薬で血圧を急に下げると、脳に行く血液量が減り、血流がゆるやかになって血がかたまってしまうことがあるのです。
コレステロールにも同様の問題があります。
薬で総コレステロール値を180未満に下げると、がん、心筋梗塞などが増え、総死亡率が跳ね上がるのです。
加えて日本では、開業医でも大病院でも、患者1人に5種類以上が処方されることがザラで、10種類以上も珍しくありません。
薬を多種類飲んでいると、体調不良になってボケてきたり、フラフラして転倒して寝たきりになりやすいのです。