薬は緊急時は役に立つが誤った服用は重大な副作用の恐れがある!

Contents

危ない薬の「副作用」

あの有名薬の危ない副作用

この2年間で、国内売上高上位100薬品のうち、16種類で新たな副作用が報告されています。

厚労省が過去2年間に「表示せよ」と注意した有名薬一覧です。

病名・症状 商品名 主な副作用
頭痛・神経痛 ロキソニン 小腸・大腸の狭窄・閉塞
インフルエンザ タミフル 虚血性大腸炎
アルツハイマー型認知症 メマリー 横紋筋融解症、肝機能障害、黄疸
胃潰瘍 ネキシウム 横紋筋融解症
アレルギー性鼻炎(花粉症等) キプレス 血小板減少
高コレステロール クレストール 多形紅斑、末梢神経障害
過活動膀胱 ベタニス 頭痛、動悸、呼吸困難など
糖尿病 スーグラ ケトアシドーシス、敗血症、脱水
高血圧 アルジバ 横紋筋融解症、肝機能障害
うつ病 サインバルタ 悪性症候群
脱毛症 ザガーロ 肝機能障害、黄疸
心不全・肝硬変 サムスカ 血小板減少、汎血球減少
ドライアイ ムコスタ 涙道閉塞、涙嚢炎
前立腺肥大症 アボルブ 肝機能障害、黄疸
てんかん イーケプラ 急性腎不全
感染症(クラミジアなど) ジスロマック 薬剤性過敏症症候群

 

特に注意が必要な薬

睡眠薬

出典:便利なブログ

まず注意が必要なのは、睡眠薬です。

なかなか熟睡できなくなると、医師に睡眠薬を処方されることが多いです。

でも、睡眠薬の多くはベンゾジアゼピン系で、副作用をもたらしやすいです。

それは、次のような理由からです。

睡眠薬は就寝の30分くらい前に服用し、寝ついてから朝方までぐっすり眠れ、起きる時には薬の効き目が切れて目覚めるのが理想的です。ところが、睡眠薬のソメリンやドラールは作用時間が長いため、高齢者は体内の薬の量が半分になるまでに3日間を要します。一度飲んだ睡眠薬が3日間も効いているのでは、ボーッとして転倒したり、認知症のような症状が出ても不思議ではありません」(秋下先生)。

 

睡眠薬ハルシオも健忘症状や意識障害を起こしやすいといます。

ふらつきや転倒、うつ病や記憶障害、食欲低下、排尿障害などの症状は頻繁に起きているのです。

”年のせい” ”病気のせい”だと思っていた症状が、実は薬で引き起こされていたというケースも珍しくないのです。

 

◆カルシウム剤とビタミンD剤は意識障害の危険

意識障害


整形外科でよく処方されるカルシウム剤とビタミンD剤も要注意です。

処方薬はカルシウムやビタミンの含有量が多いので、飲みすぎて高カルシウム血症になり、意識障害を起こすケースもあります。

 

◆飲み合わせによる薬の障害

出典:薬剤師マキの調剤なる日々

出典:薬剤師マキの調剤なる日々

飲み合わせによって問題が起こることもあります。

よくあるのは、コレステロールを下げる薬血圧を下げる降圧剤の組み併せ。

薬を代謝するのに同じ酵素が必要な場合があり、両方飲んでいると酵素が不足して代謝が落ち、薬が効きすぎることがあります。(秋下先生)

 

また、ロキソンなどの鎮痛剤と心筋梗塞予防のために処方される抗血栓薬を一緒に飲んで、胃潰瘍になる場合もあるといいます。

 

風邪で病院に行って解熱剤を処方されたら、整形外科や歯医者でもらった鎮痛剤と成分がかぶらないかをチェックすることも大切です。

優先順位が高いのは、辛い症状があった時に飲んで効果があった薬。

次に血圧や糖尿の薬のように、脳卒中などを予防する効果の明らかな薬。

血糖値と血圧のコントロールは高齢者でもしたほうがいいので、数値が悪ければ1つづつくらいは飲んでもいいです。(秋下先生)

 

但し、素人判断で薬を減らすのは厳禁とのことです。(週刊ポストより)