マーガリンの安全性は技術革新により前進した!

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トランス脂肪酸の摂取に警鐘

トランス脂肪酸は、安定した構造を持っているので、常温でも個体になり、酸化しにくく、保存性が高いのです。

しかも、この構造がプラスチックに似ているというのです。

トランス脂肪酸は、心臓病や脳血管疾患のリスクを高めるとされ、世界中でその摂取に警鐘が鳴らされています。

その他ガンや喘息、アトピー性皮膚炎、摂り過ぎると認知症の発症率が増えると指摘されています。

認知症になるのは、トランス脂肪酸を摂ると動脈硬化がすすみます。

その結果、脳への血流が減って、脳細胞に血液が行かなくなるのが原因のようです。

 

トランス脂肪酸は、ショートニング、ファストフード、ドーナツ、インスタント食品、スナック菓子、クッキー、ケーキ、菓子パンなどに含まれています。

トランス脂肪酸の摂取限度は、1日2gと言われています。

しかし、ファストフードのメニューの中には、フレンチフライ6g、アップルパイ4.5g、チキンナゲット4gも含まれていたのです。

なるべく安心・安全なものを食べるようにしたいものです。

 

アメリカもトランス脂肪酸をの禁止に踏み切る

トランス脂肪酸は、ヨーロッパ、韓国では禁止され、アメリカも今回使用禁止に踏み切りました。

アメリカの食品医薬局(FDA」は「摂取し過ぎると、心筋梗塞などの発症リスクが高まる」としています。

アメリカではFDAが2015年にトランス脂肪酸を含む部分水素添加油脂の使用を段階的に禁止する方針を打ち出し、2018年からその規制が施行されました。

このような国際的な動きを受け、日本を含む多くの国々でもマーガリンの安全性についての検討が進められています。

実際、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、工業的に生産される部分水素添加油脂(PHOs:Partially Hydrogenated Oils)にはトランス脂肪酸が多く含まれていることから、2015年6月にGRAS(従来から使われており安全が確認されている物質)ではないとして、食品に使用するためには新たな承認が必要(2018年6月18日~)と決定しています。当時、欧米のように販売禁止、製造禁止している国もありましたが、日本ではマーガリンは野放し状態だったのです。日本のマスコミでも騒がれましたが、欧米と比べ、油脂類の摂取量が低いと特に基準は設けられなかったのです。

 

消費者の健康に対する意識の高まりを受け、多くの製品でトランス脂肪酸の含有量が表示されるようになりました。

このような情報提供により、消費者は自らの健康を守るための選択をより容易に行うことができるようになっています。