マーガリンの安全性は技術革新により前進した!

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なぜマーガリンにトランス脂肪酸?

出典:農林水産省

出典:農林水産省

植物油脂というのは、サラダ油やごま油などのように普通は、すべて液体です。

 

ところが、マーガリンは動物油脂を原料としたバターと同様、固形の状態になっています。

それは、なぜか?

植物油脂を化学処理して、水素を添加することで固形の状態を保つようにしているからです。

 

「水素添加」と呼ばれる方法で、不飽和脂肪酸の水素が足りない場所に強引に水素を結びつける方法です。

こうしてできたものが「トランス脂肪酸」です。

 

しかし、マーガリンの製造メーカーはこの問題に積極的に取り組み、トランス脂肪酸の含有量を大幅に減らした製品を市場に投入しています。

例えば、水素を添加せずに植物油脂を固形化する技術の開発に成功し、トランス脂肪酸をほぼ含まないマーガリンが販売されているのです。

これにより、バターと比較してもトランス脂肪酸の含有量が低い、より安全なマーガリンを選択することが可能になりました。

でも、トランス脂肪酸はマーガリン以外の商品にも含まれており、これでトランス脂肪酸の問題が解決した訳ではないのです。