年齢のせいで眠れないは間違いだった?!最新研究で判明した本当の理由

健康的な食事や運動習慣を取り入れているのに、睡眠だけが満足にとれていない。そう感じていませんか?

なかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚める、朝起きても疲れが抜けていない。こうした悩みを抱えながらも、「年齢とともに睡眠が浅くなるのは仕方ない」「更年期が終わったから、これは加齢によるものだ」と思い込み、具体的な対策をとっていない方も多いのではないでしょうか。

ところが、2026年5月にハーバード大学公衆衛生大学院が発表した最新研究が、その常識を根底から覆しました。

この研究では、アップルウォッチで記録された25〜59歳の女性338名、計9万4,000泊分以上の睡眠データを分析し、閉経周辺期における睡眠の変化を調べています。その結果、閉経に至るまでの18カ月で中途覚醒時間が増加していた女性は全体の60%にのぼり、閉経に伴う中途覚醒の増加率は0.8%、8時間睡眠に換算すると約4分間も目が覚めていた計算になります。一方、2歳年齢を重ねることで増える中途覚醒の割合は0.2%、同じく8時間換算で約1分。つまり、加齢よりも閉経に伴うホルモン変化のほうが、睡眠への影響が実に4倍も大きかったということです。

さらに、関節痛・動悸・うつ症状・膀胱症状などを抱えている人は、睡眠悪化との関連がとくに強いことも報告されています。「歳のせいだから仕方ない」と諦める前に、こうした身体的・ホルモン的な変化が背景にある可能性を、ぜひ念頭に置いてください。

実際、一般成人の約3人に1人が何らかの不眠症状を抱えており、そのうち10人に1人は慢性的な不眠症に移行しているとされています。不眠症はもはや現代病と呼んでも差し支えない状況ですが、深刻なのはその健康被害です。

オレゴン健康科学大学が2019〜2025年の米国人口データを追跡調査した研究では、毎日の睡眠時間が7時間未満の場合、食事や運動に気を配っていても平均寿命が急激に低下することが判明しました。しかもこの影響は、アルコールや肥満・ストレスをも上回り、喫煙に次いで2番目に大きいという衝撃的な結果です。睡眠不足が寿命を縮めるリスクは、私たちが思っている以上にはるかに深刻だと言えます。

では、どうすれば改善できるのか。朝日を浴びて体内時計をリセットする、夕方に軽い運動で適度な疲労をつくる、就寝前のスマホを控えるといった習慣はよく知られていますが、それでも眠れないという方には「睡眠の見える化」が有効です。


先ほどのハーバード大の研究でも活用されていたスマートウォッチなどの睡眠記録ツールを使うと、「30分歩いた日はよく眠れている」「夕方にカフェインをとった日は中途覚醒が増えている」「ストレスが多かった日はぐっすり眠れていない」といった、自分特有のパターンが浮かび上がってきます。眠れない原因が具体的に見えてくれば、対策も格段に立てやすくなります。ぐっすり眠れていると思っていたのに、実は夜間に何度も中途覚醒を繰り返していたせいで朝すっきり起きられなかった、という見えていなかった事実に気づくきっかけにもなります。

朝からだるい、体が重い、日中に集中できない。そう感じているなら、まず自分の睡眠を記録することから始めてみてください。睡眠は単なる休息ではなく、健康寿命を支える大切な土台です。

 

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ハーバード大学公衆衛生大学院よると、「加齢よりも閉経に伴うホルモン変化のほうが、睡眠への影響が実に4倍も大きかった」ということです。by塩じぃ