頻尿を改善する新しい体操とは?

頻尿は、テストステロンの低下が原因で引き起こされることがあります。

テストステロンが減少すると、尿道の刺激性が上がり、膀胱を収縮する筋肉も衰えます。

その結果、膀胱の拡張・収縮力が低下し、尿をためることが難しくなり、頻繁に尿意を感じるようになります。

出典;www.zakzak.co.jp

膀胱の筋肉を直接鍛えることは難しいですが、膀胱を支えるインナーマッスルである骨盤底筋群を鍛えることは可能です。

骨盤底筋群は尿道括約筋や肛門拳筋など複数の筋肉で構成されており、適切な方法で鍛えることが重要です。

 

斎藤恵介院長(uMIST東京代官山)の指導によると、PNF療法を基にした「110度スクワット」が効果的です。

PNF療法は、米国の医師と理学療法士が共同開発したリハビリ技術で、自身の運動機能を引き出すことを目的としています。

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骨盤底筋群を鍛えることができる110度スクワット

「110度スクワット」の手順は以下の通りです。

1. 両足を肩幅より少し開いて立ち、胸骨と恥骨が一直線になるように姿勢を正し、胸の前で両腕を組む。

2. ゆっくりと腰を下し、膝が110度程度に曲がる位置で止める。このとき、足の小指に力を入れて床を押すことがポイント。

3. 腰をゆっくり上げて最初の位置に戻す。これを10回繰り返して1セットとする。

 

1日1セット行うだけで骨盤底筋群を鍛えることができます。

筋肉を動かすことで血液や神経の流れが良くなり、筋肉量も増えます。

慣れてきたら、腕を組んだまま上半身を左右にねじることで運動強度を上げることも可能です。

スクワット中に小指に力を入れることで、太ももの内側の筋肉の収縮が強調され、骨盤底筋群の収縮を促進します。

 

通常のスクワットでは膝を90度に曲げることが推奨されますが、骨盤底筋群を鍛える際にはそれほど深く腰を下ろす必要はありません。

斎藤院長は、「患者さんの状態に合わせた鍛え方や生活習慣の見直し」で、男性更年期障害や頻尿などの症状は改善できると話しています。

諦めずに取り組みましょう。

 

斎藤恵介(さいとう・けいすけ)

東京代官山の斎藤恵介院長

出典;www.zakzak.co.jp

順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科講師。静岡県立がんセンター、帝京大学附属病院泌尿器科講師、ハーバード大学留学、順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科准教授などを経て2023年7月から現職。著書に『頻尿・尿もれがみるみる改善する食べ方大全』(文響社)。