嗅ぐだけで体感温度が4℃も下がる?!
今年の9月も猛暑が続き、夜も熱帯夜でエアコンなしでは寝られない方が多いのではないでしょうか。
そんな異常な暑さを感じさせない秘密のテクニックがあります。
それは、あるものを嗅ぐだけで体感温度が4℃も下がり、リラックス効果やストレス軽減効果も得られるというものです。
そのあるものとは【ペパーミント精油】です。
ペパーミント精油は、ペパーミントの葉から抽出される爽やかなミントの香りが特徴のアロマオイルで、メントールという成分を45%〜60%ほど含んでいます。
このメントールが神経を刺激し、冷たく感じさせる冷却効果を持っています。
さらに、メントールには局所血管拡張作用があり、皮膚の血管を広げて血流を増加させ、発汗を促します。
これにより、実際に汗をかいて体のほてりを冷ますことができます。
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ペパーミントは体感温度を4℃下げる
2005年に資生堂の製品開発センターで行われた研究では、ペパーミントの香りを嗅ぐことで体感温度が4℃も下がることが実証されました。
実験では、いろいろなシチュエーションで水槽に手を入れてもらい、その温冷感を被験者に評価してもらいました。すると、無香の状態で28℃の水に手を入れた場合と、それよりも4℃高い32℃の水に、ペパーミントの香りを嗅ぎながら手を入れた場合とで、同じ「やや温かい」という回答が得られたそうです。
つまり、ペパーミントの香りを嗅ぐことで、水温が本来の温度よりも4℃低く感じられた、というわけです。
これにより、ペパーミントの香りが暑さ対策に非常に効果的であることがわかります。
ここでは、ペパーミント精油を使った体感温度を効率よく下げる方法を4つご紹介します。
1. リボンにペパーミントを2〜3滴垂らし、扇風機やエアコンの送風口に結ぶ。
風に乗って爽やかな香りが広がり、体感温度が一気に下がります。
2. おしぼりや冷やしたタオルにペパーミント精油を1滴垂らして手や腕を拭く。
清涼感があり、抗菌・抗ウイルス作用で手元を清潔に保つことができます。打撲や打ち身にも消炎作用と鎮痛作用があります。
3. ハンカチに精油一滴を垂らして香りを嗅ぐ。
人混みなどで暑さを感じるときにおすすめです。
4. シャンプーやボディウォッシュにペパーミント精油を混ぜて洗う。
シャンプー10mlに2滴の割合で混ぜると、爽やかな香りでクールダウンでき、頭皮への血流が増え、髪の健康維持も期待できます。
このように、ペパーミント精油を活用して厳しい残暑を少しでも快適に乗り切りましょう。