飲むだけ!夏の疲れた自律神経を整えるには?
夏の暑さが続くと、体がだるい、イライラする、眠れないといった不調を感じやすくなります。「夏バテだから栄養をつけなければ」と考えがちですが、実は栄養不足だけが原因ではありません。
こうした不調の背景には、自律神経の乱れが深く関係しています。
自律神経とは
体温・心拍・消化といった生命活動を24時間休まず調節している神経です。交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2つがバランスを取り合いながら働いています。しかし酷暑の環境では、交感神経が優位になりやすく、このバランスが崩れやすくなります。さらに、自律神経の乱れは体内の炎症とも密接な関係があります。本来であれば、交感神経が炎症反応を引き起こし、副交感神経がそれを沈めるというスイッチの切り替えによって、体は自己修復を繰り返しています。ところが夏の疲弊した状態ではこのスイッチがうまく機能せず、炎症が慢性化しやすくなるのです。

そこで注目したいのが、身近な飲み物「緑茶」です。緑茶には「テアニン」というアミノ酸が含まれており、高ぶった交感神経を穏やかに鎮める働きがあります。
12人の参加者を対象にした研究では、ストレスのかかる暗算課題を行う際にテアニンを摂取したグループは、心拍数の上昇が抑えられ、唾液中のストレス物質も減少したことが確認されました。さらに心拍変動の解析から、交感神経の過剰な興奮が和らいでいたことも明らかになっています。
重要なのは、テアニンが眠気を引き起こしたり、思考力を低下させたりするわけではない点です。頭を使いながらも、体が過剰な戦闘モードに入ることを防ぐ、いわば「踏まれっぱなしのアクセルを少し緩める」作用があります。また、脳波の測定でも、テアニン摂取後にはリラックスした覚醒状態を示す「アルファ波」が増加することが確認されています。交感神経が高ぶったまま夜を迎えると、体が休息モードへ切り替わりにくくなりますが、テアニンが神経の興奮を落ち着かせることで、睡眠の質改善や寝つきの向上にもつながることが複数の研究で示されています。
テアニンをより効率よく摂るには

いくつかのポイントがあります。
1.玉露やかぶせ茶など日光を遮って育てた茶葉を選ぶこと。
旨味の強いお茶ほどテアニンが豊富で、抹茶は茶葉ごと粉末にして飲むためテアニンをまるごと摂取できます。
2.水出しで抽出する方法がおすすめ
テアニンは低温の水にもよく溶け出す一方、渋味・苦味・カフェインは出にくくなるため、夕方でも安心して飲めます。
3.飲むタイミングとしては
自律神経が疲弊してくる夕方がベストです。一杯の緑茶で乱れた神経を緩め、夜の睡眠へスムーズに移行する準備を整えましょう。
夏の不調を栄養補給だけで乗り切ろうとするのではなく、自律神経のバランスを整え、体内の炎症を抑える土台をつくることが大切です。
「緑茶を飲む」というシンプルな習慣が、脳も体も冴えわたるクリアな状態をつくる一歩になります。
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「緑茶を飲む」というシンプルな習慣が、脳も体も冴えわたるクリアな状態をつくる一歩になります。by塩じぃ




