糖尿病患者は認知症になる可能性が高い!
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認知症の最新研究より
最近のさまざまな研究では、生活習慣病が認知症の原因とされています。
運動不足や不規則な睡眠、高血圧なども、認知症のリスクを上げる要因となります。
特に、糖尿病患者はこれらのリスクをより意識し、日々の生活習慣に気をつけることが求められます。
NHKあさイチによるとゴースト血管が認知症の発症と関係があるということでした。白澤卓二先生は「認知症は脳のメタボが原因」だとしています。
認知症のリスクはゴースト血管
NHKあさイチで放映されたのですが、ゴースト血管が増えると認知症のリスクを高めるそうです。
ゴースト血管とは、血液が流れなくなった血管で、やがて消えてなくなる毛細血管のことをいいます。
特に脳は、このゴースト血管の影響を受けやすいのです。
実は最近の研究で、毛細血管は脳に酸素や栄養を運ぶだけでなく、脳に溜まったアミロイドβも排出する役割があることがわかってきたのです。
アミロイドβが脳に蓄積するとアルツハイマー病を発症しますから、ゴースト血管が増えるとアミロイドβが脳に蓄積しやすくなるということです。
だから、“ゴースト血管”の原因となる生活習慣を改善することが、認知症予防にもなるということです。
つまり、糖尿病や高血圧、運動不足、睡眠不足などを避けることが、ゴースト血管が増えるのを防ぎ、認知症予防にもなるということです。
認知証は脳のメタボが原因
脳の「メタボ状態」とは、血液が高血糖、高血圧、高脂質の合併症を起こした状態を指します。
認知症の大半を占めるアルツハイマー病や脳血管疾患は糖尿病や高血圧などの生活習慣病が危険因子である数多くの調査結果がでています。
そこで、脳のアンチエイジング分野の白澤卓二氏は、認知症を「脳のメタボ」と位置づけているのです。
白澤 卓二 (しらさわ たくじ) プロフィール
1958年、神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子の分子遺伝学やアルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究が専門。日本抗加齢(アンチエイジング)医学会理事。テレビの健康番組や雑誌、書籍などでの老化防止対策のわかりやすい解説に定評がある。著書多数。近著に『食べ物を変えれば認知症は防げる』(宝島社新書)、『糖質はいらない』(幻冬舎ルネッサンス新書)などがある。