寝たきりは決して遠い未来の話ではない!

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寝たきりゼロの島があった!

寝たきりゼロ

寝たきりゼロの新事実が新潟県・粟島にありました。(みんなの家庭の医学)

この日本海に浮かぶ自然豊かな島に高齢者が若返る秘訣があったんです。

 

新潟県・粟島とは

新潟県・粟島とは

出典:imagic.qee.jp

新潟県・粟島は、日本海に浮かぶ島で、東京の千代田区位の広さに人口は360人。

主な産業は、漁業や農業、そして釣り客相手の民宿経営などです。そして、島民の約半数が65歳以上(高齢化率44.5%)ですが、島民全員が元気に働く寝たきりゼロの島なのです。

今、妻や夫の世話無くしては暮らせない「老老介護」が増加中で、75歳以上の同居者の4組に1組が老老介護を行っています。いつまでも夫婦2人で健康でいたい・・・と願う多くの夫婦にとって、この粟島の事例は非常に参考になります。

介護知らずの島ですから・・・。

 

粟島の寝たきりゼロの秘密

高齢者が若返る秘訣

出典:u17.shingaku.mynavi.jp

粟島の平地面積は約10%で自然がそのまま残されたままの島で、高齢になっても山に分け入り山菜を採るのが島では当たり前。

道路脇の急斜面の畑での農作業。漁港には元気な漁師さんたちが生涯現役で働いています。

88歳の高齢者が重たい肥料袋を軽々と持ち上げるなど、高齢者のワンダーランドとも言える島です。

 

運動器疾患のエキスパートである石橋英明先生(伊奈病院整形外科部長)に粟島の高齢者をVTRで観ていただいたら、次のような言葉が返ってきました。

「スゴイですね!高齢者とは思えない足の運びで足全体の筋肉がしっかりしている。特に注目したいのは腸腰筋」

つまり、粟島の寝たきりゼロの秘密ー高齢者の若返りの秘訣腸腰筋ではないかということです。

 

腸腰筋とは

腸腰筋とは

出典:rise0408.com

腸腰筋とは、腰椎や骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉の総称で大腰筋と腸骨筋の2つからなります。腸腰筋は主に太ももを挙げる時に使われる筋肉で、歩く時足を前に振り出す働きをします。

腸腰筋は加齢により最も衰えやすい筋肉のひとつで、70代になると20代の6割程度にまでやせ細るのです。その結果、足を高く上げることができなくなり、特有のすり足歩きになると考えられています。

腸腰筋の図を見てください。腸腰筋はみぞおち当たりの背骨にその先端はしかっりとまとわりついています。だから、足の付け根はここにあるのです。そう思って、ここの背骨で歩くように意識すると、歩き方事態もまるっきり違ってきます。大股で歩けるようになるし、あまりつかれなくなるのです。騙されたと思って一度やってみてください。

 

当たり前の暮らしが若さの秘訣!

当たり前の暮らし

出典:kitoka.com

「みんなの家庭の医学」では腸腰筋の若さを調べるために、8人4組の夫婦、平均年令76歳の歩行スピードテストをしました。

その結果、総じて実年齢かそれ以上に若い好タイムをマークしました。

その中でも、渡辺義雄さん(80歳)は、なんと40歳以上も若いという結果になりました。71際の妻すみ子さんも、20歳以上も若い結果となりました。

 

そこで番組では、老老介護知らず夫婦、渡辺さんご夫婦に密着取材しました。
腸腰筋の若さの秘訣の取材結果をまとめると、
①生活の中での階段の上り下り
②夫婦の仕事の中の働き
という2つのポイントが明らかになりました。

 

渡辺さんご夫婦は民宿を経営しておられて、71歳の妻すみ子さんは、民宿の階段、畑の急斜面での仕事。80歳の義雄さんは、揺れる船上でバランスをとるため、常に下半身を動かし続けることで腸腰筋をが鍛えられているという事実がわっかったのです。

 

粟島の夫婦にとって当たり前の暮らしが腸腰筋の若さを保つ秘訣だったのです。