寝たきりは決して遠い未来の話ではない!
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高齢者の糖質制限に警鐘
週間現代によると、糖尿病やダイエットに「即効性がある」とブームが続く糖質制限。
だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めたと・・・・。
事例として、糖質制限をして、体重を85kgから76kgまで落とすことに成功した70歳の男性!1年半後、筋力が落ち、骨粗鬆になったというのです。このまま長期入院すると寝たきりになるということで、自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだというのです。
血糖値を下げるのに糖質制限は大きな力を発揮しますが、あまり極端なダイエットは控えた方が良さそうです。
医者なしの自己流の糖質制限は止めた方が良さそうです。
今、このような高齢者のダイエット(糖尿病)によるトラブルが、あちこちで起き始めているようです。
高齢者のダイエットは危険
高齢者のダイエットは危険です。
糖尿病の世界的権威で、関西電力病院長の清野豊医師は次のように言っておられます。
人間には1日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命をいじするために欠かせない栄養素なのです。
糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます(糖新生)。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がドンドン減っていってしまうのです。
実際、私の病院でも質制限ダイエットで筋力が低下したと来院する高齢患者が増えています。
考えてみたら、糖質を控えた分だけ余計に肉を食べるというのは難しいところがありますよね!
特に高齢者の場合は、栄養の吸収力も衰えるらなおさらです。
糖質制限ダイエットが引き起こす問題は、筋肉量の低下だけにとどまりません。
実は骨にも甚大な影響を及ぼすのです。
特に骨粗鬆は女性の高齢者に圧倒的に多く、注意が必要です。
高齢者が寝たきりになってしまうと・・・・
筋力が低下したり、骨粗鬆になってしまった高齢者は、ほんのちょっとの病気や怪我で入院すると、あっという間に寝たきりになってしまいます。(愛し野内科クリニック院長 岡本卓医師)
寝たきりになったら、思うようにならない毎日に絶望し、もう誰とも話したくないと思い始めます。
そこまできたら、認知症までまっしぐら。
やがて判断能力がなくなり、、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終えることになります・・・。
このような悲惨な終末を迎えることになりたくはないですよね!