夏バテ対策が逆効果!?だるさを招く意外な原因とは
厳しい暑さが続くなか、朝からだるい、食欲がわかない、夜なかなか眠れない、頭がぼーっとする——そんな不調を感じている方は少なくないでしょう。「夏バテかな」と思って塩飴やスポーツドリンクで塩分補給を意識している方もいるはずです。
ところが、その「夏バテ対策」が、じつはだるさをさらに悪化させている可能性があるとしたら、どうでしょうか。
夏バテとは
高温多湿な環境や生活習慣の変化によって生じる体調不良の総称です。倦怠感・食欲不振・睡眠の質の低下・頭痛など、複数の症状が重なって現れるのが特徴で、放置すれば慢性疲労や免疫機能の低下につながることもあります。屋内外の激しい温度差や冷房による体の冷え、冷たい飲食物の摂りすぎといった現代特有の要因も加わり、症状はより複雑です。自律神経の乱れ・栄養不足・脱水・睡眠の質低下といった複数の要因が積み重なって発症するため、「とにかく塩分を補給すれば解決」とは一概に言えません。
まず知っておきたいのが、日本人の塩分摂取量です。

厚生労働省の調査によると、1日あたりの食塩摂取量は平均9.8g。一方、WHOが推奨する目標量は1日5g未満です。つまり、普段の食生活だけでもすでに塩分過多になりやすい状況にあります。「夏だから」という理由だけで塩飴やタブレットを追加すると、かえって体の負担になりかねません。
スポーツドリンクにも注意が必要です。

水分や電解質を補える反面、商品によっては糖質が多く含まれています。液体から摂る糖質は吸収が速く、一度に大量に飲むと血糖値が急上昇しやすくなります。その後インスリンが分泌されて血糖値が急降下すると、眠気・集中力の低下・強いだるさを感じることがあります。暑さによるだるさを和らげようとして飲んでいるはずが、血糖値の乱高下によってだるさをさらに招く——という悪循環に陥りやすいのです。
では、本当に意識すべきことは何か。
それは「塩分だけを補う」発想から、「ミネラル全体のバランスを整える」発想への切り替えです。



