旬のたけのこ~便秘・血糖値・コレステロールが気になる方に!
春の訪れを告げる食材といえば、ワラビやフキノトウと並んで「たけのこ」が真っ先に思い浮かぶ人も多いはず。桜が咲き始める3月から4月にかけてが旬のたけのこは、スーパーの野菜売り場に皮付きの姿で並び始めると、いよいよ春本番だと実感できます。たけのこご飯や煮物として食卓に登場するだけで、食事に季節感が生まれるのも魅力のひとつです。
ただ、旬のたけのこの魅力は「春らしさ」だけにとどまりません。科学的な視点から見ると、これほど多面的な健康効果を持つ野菜は珍しいといえるほどです。
竹は地球上で最も成長が速い植物のひとつとして知られており、その若い芽がたけのこです。アジアでは古くから食用とされてきた一方、西洋ではほとんど食べる文化がなかったため、長らく科学的な研究対象になりにくい食材でした。しかし近年、この「見過ごされてきた食材」への注目が急速に高まっています。『Critical Reviews in Food Science and Nutrition』に掲載された論文でも、たけのこの持つ豊富なポテンシャルが報告されています。
栄養面では、まず食物繊維の豊富さが際立ちます。セルロース・ヘミセルロース・リグニンといった複数の食物繊維が含まれており、これらが腸内細菌のエサとなることで腸内環境を整え、便通改善にもつながります。さらに、野菜の中では比較的たんぱく質が多く、必須アミノ酸も含まれている点も見逃せません。ミネラルでは、強力な抗酸化作用を持つセレンと、血圧コントロールに関わるカリウムが含まれるほか、ビタミンB1・B3・B6・A・Eも摂取できます。
血糖値が気になる方にとって特に注目したいのが、たけのこを摂取すると血糖値の変動が穏やかになるというデータです。食物繊維が糖の吸収速度を緩やかにするためと考えられており、糖尿病の方や血糖管理が必要な方に理想的な食材といえます。加えて、フィトステロールという成分がコレステロールと似た構造を持ち、腸内での吸収過程で食事由来のコレステロール吸収を抑える方向に働くことも報告されています。腸・血糖・脂質代謝、この3つすべてに関与できる野菜は、そう多くありません。
旬のたけのこが店頭に並ぶ今の時期は、香りが高く繊維もまだ柔らかいため、えぐみも比較的少なく食べやすい状態です。適切なアク抜きをするだけで、上品な旨味をしっかりと楽しめます。春は体のリズムが切り替わるタイミングでもあります。便秘や血糖値が気になっているなら、この時期だけの旬のたけのこを積極的に食卓へ取り入れてみてください。
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たけのこを摂取すると血糖値の変動が穏やかになり、便秘改善、腸内でコレステロール吸収を抑える方向に働くことも報告されています。by塩じぃ




