カロリーゼロや糖質ゼロの商品はダイエットにはNG!
近年の研究では、腸内細菌が食習慣や運動習慣に影響を与えることが示唆されています。
特にウルトラ・プロセス・フードと呼ばれる高カロリーで加工された食品は、腸内細菌に悪影響を及ぼし、肥満を招く可能性があるとされています。
さらに、人工甘味料を含むカロリーゼロ商品や糖質ゼロ商品も腸内細菌のバランスを崩すことが知られています。
WHOもカロリーゼロ商品はダイエットにはNG」と警告しています。
ダイエットしたいなら、多量の食事を摂取することは避け、食事量を意識的にコントロールすることが大切です。
また、無料のおかわりや大盛りの誘惑に負けないように注意し、腹八分目を目安に食事をとることが推奨されます。
Contents
カロリーゼロ商品の新たな事実
これまでも砂糖代替の甘味料にゼロの効果はないという実験結果が出ていました。
その内容は「砂糖代替の甘味料に体重減少効果はなく、むしろ病気のリスクを高める」というものです。
砂糖の代わりに用いられる甘味料とは、一般的にはアセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、ステビア、ステビア誘導体などが含まれます。エネルギーになる糖質ではないため、「カロリーゼロ」をうたう食品には、こうした甘味料がよく使われています。
腸内細菌の影響は、食の好みや運動習慣などにもおよんでいるという研究もあります。
2022年12月に『ネイチャー』に掲載された論文では、マウスをたくさん飼育する実験で、よく走るマウスと、あまり走らないマウスの差を調べたそうです。
すると、驚いたことに、よく走るマウスと、あまり走らないマウスの差は、腸内細菌の違いだったそうです。そこで、走るマウスの腸内細菌を走らないマウスの腸に移植したところ、走らないマウスが走るようになったそうです。
この研究の結論は、腸内細菌が運動の好き嫌いを決めている可能性があるというものです。
ヒトでも運動が好きな人がいる一方、運動が嫌いな人がいますが、これも腸内細菌が関係している可能性があります。
エリスリトールの実験結果
エリスリトールの実験結果は2023年2月27日に、科学誌に載ったものです。
しかも、論文は米クリーブランドクリニック・ラーナー調査研究所のスタンリー・ヘイゼン氏らのチームが発表したものです。
その研究結果によると、「糖尿病など心疾患の危険を伴う基礎疾患がある人は、血中のエリスリトール濃度が高い場合、心臓発作や脳卒中のリスクが2倍になることが分かった」というものです。
研究室や動物で行った研究では、エリスリトールに血小板の凝固を促進させる作用があるらしいことが分かったということです。
だから、血栓が飛び散って心臓に達すれば心臓発作を引き起こし、脳に達すれば脳卒中を引き起こすということらしいです。
もちろん、業界団体はこれを認めていません。