【ゼロカロリーの罠!】エリスリトールが心臓を襲う?

エリスリトールは「ゼロカロリー」の甘味料として、健康志向の消費者に広く受け入れられています。
しかし、最近の研究が示すところによれば、この甘味料が心臓に与える影響には注意が必要です。
エリスリトールはスイカやキノコなどに自然に含まれる糖アルコールで、市販の製品では高純度に精製されます。
カロリーがほとんどなく、血糖値に影響を与えないため、糖尿病患者やダイエッターに人気です。
しかし、2023年に『Nature Medicine』に掲載された研究では、エリスリトールが心血管疾患のリスクを高める可能性があることが示されました。
論文は米クリーブランドクリニック・ラーナー調査研究所のスタンリー・ヘイゼン氏らのチームが発表したものです。
その研究結果によると、「糖尿病など心疾患の危険を伴う基礎疾患がある人は、血中のエリスリトール濃度が高い場合、心臓発作や脳卒中のリスクが2倍になることが分かった」というものです。
研究室や動物で行った研究では、エリスリトールに血小板の凝固を促進させる作用があるらしいことが分かったということです。
だから、血栓が飛び散って心臓に達すれば心臓発作を引き起こし、脳に達すれば脳卒中を引き起こすということらしいです。
もちろん、業界団体はこれを認めていません。
エリスリトールはFDAによって「一般に安全と認められている」物質とされていますが、長期的な安全性はまだ十分に確認されていません。
砂糖は長年にわたって使用されてきた実績がありますが、人工甘味料はその影響が未知数です。
健康を守るためには、精製度の低い自然な甘味料を適度に利用することが推奨されます。
ゼロカロリー商品に飛びつく前に、その背後に潜むリスクを理解し、摂取するものの質を見極めることが重要です。
エリスリトールの例は、健康的な選択をする際の警鐘となるでしょう。