下の血圧が上がってくると?

高血圧というと、多くの人は上の血圧だけに注意がいきますが、下の血圧にも注意する必要があります。
上の血圧と下の血圧の違い
心臓が収縮したとき、血圧は心臓から送り出され、流れた血液は大動脈を膨らませます。
このときに大動脈にかかる圧力が、上の血圧=収縮期血圧です。
最大血圧、最高血圧ともいいます。
次に心臓が弛緩して血液が送り出されなくなると大動脈のふくらみも元に戻ります。
このときの圧力が下の血圧=拡張期血圧です。
最低血圧、最小血圧ともいいます。
上の血圧が高いということは、大動脈が硬くなってふくらみにくくなっている。
つまり血管が柔軟性をなくしている証拠です。
一方、下の血圧が高い場合は、末梢の血管の抵抗が強くなっている。
つまり末梢での動脈硬化が進んでいるということが考えられます。
下の血圧の特徴
一般的に上の血圧を気にする人が多いのですが、下の血圧が高いと血管に圧力を与える時間が長くなるため、収縮期血圧の2倍も3倍も動脈硬化を進めるといわれています。
40~50歳代の高血圧では下の血圧が上がって上下の差が小さくなりますが、60代以降の高血圧では動脈が硬くなるために、下の血圧が下がって上下の幅が大きくなる傾向があります。
血圧というのは、血管の様々な状況を反映しているようです。
自分の血圧の特徴を性格に知って、対処しようと思います。
この前、血圧測定をしたとき、下の血圧が高かったので抹消での動脈硬化が進展してないかと心配です。