高血圧は放っておくと動脈硬化になりやすい!

高血圧は特に動脈硬化になりやすいです。
お互いの関係を知った上で、原因別に対処する必要があります。
高血圧がやっかいなのは、高血圧を放っておくと動脈硬化になりやすいという点です。そして、動脈硬化と高血圧はお互いに深く関係し合いながら、次第にそれぞれの症状を悪化させていきます。
また高血圧だからと言って、安易に薬に頼ってしまうのは問題です。
薬の副作用の恐れがあるのです。
薬にたよらず血圧を下げる努力が大切です。
まずは、自分が高血圧になった原因を見極めて、対処すると良いです。
Contents
なぜ高血圧を放っておくと動脈硬化になるのか?
血圧が高い状態が続くと、動脈に強い圧力がかかります。
動脈に強い圧力がかかると、血管はそれに負けまいとして血管の筋力を太くして血管壁を厚くします。
特に心臓は血液を全身に送り出していますので、大きな負担がかかります。心臓はその負担に耐えようと心筋をふやし、肥大化します(心肥大)。

出典;sugioka-clinic.jp
血管の壁が厚くなると内腔は狭くなって、血管壁に圧力がかかり血管壁は傷つきやすくなります。
さらに活性酸素と悪玉コレステロールが結合してできる過酸化脂質が血管の内膜に沈着したり、 中膜の中に浸透したりすると血管は硬く脆くなり血流を悪くします。
これがいわゆる動脈硬化です。
動脈硬化は医療機関で簡単に発見できる方法があります。
出典:www.tokiwa.or.jp
「CAVI(キャビィ)検査」といわれるものですが、血圧測定と同じ感覚で検査できます。あお向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。5分程度の検査で、以下の3点を知ることが出来ます
- 動脈の硬さ
- 動脈のつまり
- 血管年齢
健康診断等で”血圧が高い”と指摘されたら、まずCAVI検査を受けることをお勧めします。血圧が高いと動脈硬化の可能性が高いですので。
動脈硬化になると
動脈硬化になると、その影響が大きく現れやすい臓器があります。
それはとくに多くの血液を必要とする心臓や脳です。
心臓の筋肉に酸素と栄養を運ぶ血管は冠動脈と呼ばれていますが、これが硬くなると血液の流れが悪くなり、そこに血のかたまりができ血管が詰まると心筋梗塞になります。
同じように脳の動脈が詰まると脳梗塞になります。
また、硬くなった細い血管に高い圧力がかかると脆くなった脳の血管が破れて脳出血になります。
脳梗塞と脳出血は、脳の血管の障害が原因となって脳が正常に働かなくなるので脳卒中とよばれます。どちらも一度に大きな発作が起こると命にかかわることがある恐ろしい病気です。