血圧を下げる全く新しい方法とは?「脳」にスポットを当てる!
血圧を下げる方法と言えば、たいてい注目されるのは「血管」や「血流」です。
しかし、最新の研究で「脳」にスポットを当てた方法が注目されています。
新たに解明されたしくみを活用して、効率的・合理的に血圧を下げる方法です。
さらに、「脳」にスポットを当てる方法ではないですが、是非お勧めたい活気的な方法があります。
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降圧剤や減塩に頼らなくていい
この研究は、イギリスの科学誌『Nature Biomedical Engineering』に掲載され、医療界に大きな衝撃を与えました。
愛媛大学医学部附属病院の伊賀瀬道也センター長は、この研究が血圧を下げる新たな方法についての議論を進めると述べています。
研究のキーポイントは、「運動」による血圧低下のメカニズムの解明です。国立障害者リハビリテーションセンター病院の澤田泰宏部長によると、運動が血圧に与える影響は以前より認識されていましたが、その根拠となるメカニズムが証明されたのは今回が初めてです。
研究では、運動による脳への物理的衝撃が血圧を下げる効果を持つことが明らかにされました。
具体的には、軽い運動によって脳内の「間質液」が動き、これが細胞に刺激を与えて血圧を下げるというものです。
このプロセスは、高血圧に関与する「アンジオテンシン受容体」の活動を抑制することで実現します。実験では、高血圧状態のラットに軽い衝撃を与えたところ、血圧が低下する結果が得られました。人間を対象にした実験でも、特殊なイスに座ることで頭部に衝撃を与え、数週間で被験者の平均血圧が下がることが確認されました。
1ヵ月「階段を下りる」だけでOK
驚くべきは、日常生活でこの研究成果を活かす方法が非常にシンプルであることです。
澤田さんは、階段を下りるだけで脳に衝撃を与え、血圧を下げる効果が得られると指摘しています。
階段を上るよりも、下りるときの方が血圧低下に効果的なのです。
この新しい知見を活用すれば、減塩や降圧剤に頼らず、無理なく血圧を管理することが可能になります。
毎日の生活でエスカレーターを使わずに階段を下りる習慣をつけるだけで、血圧を下げることができるのです。
この新しいアプローチは、1ヵ月間続けることでその効果を実感することができるでしょう。