40代以上の女性に謎の高血圧とは?

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50代以下の女性に多い謎の高血圧

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出典:woman.mynavi.jp

50代以下の女性に多い薬の効かない謎の高血圧を解き明かしたのは岩嶋義雄先生(大阪府国立循環器病研究センター 内科医長)です。

岩嶋義雄先生は、血液検査に全く異常の現れない高血圧でも、聴診器をつかって、血流のわずかな異常を聞き分け病魔のしっぽをつかむ名医です。

謎の高血圧に潜む病魔のささやきを聞き分けられるのです。

岩嶋 義雄 (いわしま よしお) プロフィール
国立循環器病研究センター病院
高血圧・腎臓科 医長
日本内科学会認定内科医・指導医、日本高血圧学会専門医・指導医・評議員、日本老年病学会 老年病専門医・指導医、日本循環器学会循環器専門医、日本医師会認定産業医、アメリカ心臓協会フェロー(FAHA)、アメリカ心臓病学会フェロー(FACC)。

 

佐藤由美さん(46歳・仮名)の謎の高血圧

謎の高血圧

佐藤由美さんは、”肥満でもない””煙草も吸わない””遺伝でもない”のに一体なぜ、自分が高血圧になったのか不思議に思っていました。

そうしたら、1年ほどで上の血圧が256までなるという危機的状態に陥ってしまったのです。

ところが血圧を下げる薬をいくら飲んでも症状がよくならず、最初の担当医に岩嶋義雄先生を紹介されました。

 

由美さんの診察にあたった岩嶋義雄先生は、へその右下辺りに聴診器を当てた時、ザッ、ザッ、ザッという規則性のある雑音を見逃しませんでした。

そして、ドップラエコーで雑音がした場所を探り、わずかな血流の乱れを発見したのです。

腎動脈は人によって場所が微妙に違いエコーで特定するのは難しいのですが・・・。

血液検査で異常のなかった腎臓に注目し、CT検査で血管がデコボコに変化し狭くなっている事を明らかにしたのです。

 

その由美さんの病の正体は、腎血管性高血圧だったのです。

謎の高血圧の正体がわかって、由美さんは腎動脈を拡張させるカテーテル手術を受けました。

そして、わずか3日後には血圧は正常に戻り健康な生活を取り戻したのです。

 

<腎血管性高血圧>

腎血管性高血圧

引用:心臓病センター榊原病院

腎血管性高血圧は、腎臓に血液を送る腎動脈が狭くなり高血圧を引き起こす病です。

血管が狭くなる主な原因は動脈硬化ですが、血管壁が部分的に厚く膨らみ、血管がデコボコになり、血管が狭くなることがあります。

原因はよく分かっていませんが、50代以下の女性に多い病です。

 

血管が狭くなると血流が悪化し、腎臓に流れる血液が不足するため、心臓からの血流量が増加し、高血圧を引き起こすことがあるのです。

長期間放っておくと、最悪の場合腎不全に陥ってしまうこともあります。

 

しかし初期の段階では、健康な方の腎臓が機能をカバーするので、血液検査に異常が現れず見逃されてしまうケースも少なくないのです。

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