痛み止めが逆効果!?あなたの痛みが1.76倍長引く理由とは
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天候の変化と痛みが関係
特に関節痛を持つ人の約3分の2が、天候の変化と痛みが関係していると感じているそうです。
では、なぜ天候の変化で関節痛が増えるのでしょうか?
アクテージによると、一年以内に関節痛の経験がある人のうち約半数が低気圧が近づいた時・雨の日に「関節が痛む」と回答があったそうです。
低気圧が近づくと関節痛、神経痛や腰痛が悪化し、移動性高気圧が通過すると喘息発作が増えるなど、昔から気圧の変化が我々の体に影響を及ぼすことは一般的に知られています。
このような気象の変化により症状が出やすい病気を総称して「気象病」と呼び、”天候の変化”により現れたり、強くなる痛みには“天気痛”という名前がついていて、科学的にも研究されています。
原因として考えられるのは、低気圧、低温、高湿度の3つです。
まず、低気圧についてです。
気圧が低くなると、関節内の圧力も低下し、腫れや炎症が起こりやすくなります。雨が降る前に気圧が下がるため、天気が悪くなると関節の痛みが増すというわけです。
次に低温です。
気温が下がると、関節液が濃くなり、動きが鈍くなります。その結果、関節が硬くなり、柔軟性が失われてしまいます。これが、寒い日に関節が痛む理由です。
最後に、高湿度です。
湿度が高いと、関節周りの組織が膨張しやすくなり、これが痛みを引き起こす原因となります。特に梅雨の時期は湿度が高くなるため、関節痛が悪化しやすいのです。
リウマチ患者に対する研究では
リウマチ患者に対する研究では、低気圧が接近すると関節の痛みや腫れが悪化することが明らかにされています。
この研究は、天気痛や天気コリが迷信ではなく、実際に科学的根拠に基づいた現象であることを裏付けています。
産経新聞によると、「京都大付属病院の橋本求・特定助教らは、リウマチ患者の臨床データと気象庁の天候情報を分析し、気圧が低いほど関節の痛みや腫れが悪化するとの相関関係を明らかにした」ということです。
リウマチ患者約2千人のデータと、気象庁が公開している天候情報を分析した結果、気圧が低くなるほど痛みや腫れの悪化を訴える患者が多く、3日前の天気が最も影響。
湿度も若干関係するが、気温との相関はなかった。気温は無関係だった。
このことを統計学的に実証したのは世界初で、米オンライン科学誌プロスワンに掲載されました。
これまで「天気が悪くなると関節リウマチの症状が悪化する」「痛みなどがひどくなってきたので天気が崩れる」と医師や患者の間で感覚的に語られていましたが、証明するのは難しかったということです。
橋本特定助教は「なぜ関係があるのか仕組みまでは分からないが、医療現場で感覚的に言われていたことは確かだった」と話しています。
橋本求
出典;www.racenter.kuhp.kyoto-u.ac.jp
近年、リウマチ性疾患の治療は大変に進歩しました。しかし、それはまだ「治癒」ではありません。臨床面では、現在ある最善の治療を提供できるように、研究面では「治癒」を目指して努力していきます。「有法子」これは、郷里の松山で95歳まで開業医を続け亡くなった私の祖父の診察室に掲げてあった言葉です。「どんなに困難であっても、方法はきっとある、必ずある」そう信じて、日々の診療や研究にあたっています。
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