塩の摂り過ぎ=”高血圧”・”体に悪い”は本当?

塩の欠乏はむしろ恐怖!

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塩の成分ナトリウムは、脳からの命令を神経細胞に伝えるなど、命の維持に深くかかわっています。

血中ナトリウム濃度が下がりすぎると、意識混濁、吐き気、血圧降下、失神などの深刻な症状を招き、最悪の場合は死に至ります。

 

江戸時代の最高の刑罰は、塩抜きだったそうです。

塩を断つと、人の活気を奪うのです。

出典;kazutakakitagawa.tumblr.com

また、塩には体を温める作用があります。

塩分の控え過ぎは、体を冷やす一因となって新陳代謝を悪化させます。

それで、かえって血圧を上げる恐れがあるのです。

減塩よりも体温アップの方が重要なのです。

 

また毎年、猛暑で騒がれる熱中症も、塩分控え過ぎによる脱水症状が原因のひとつになっています。

 

長寿No1の長野県は塩分摂取量No1

都道府県別食塩摂取量(男女別)

出典:www.garbagenews.net

塩分摂取量で一番多いのは長野県です。

男性の塩分摂取量は全国2位となっていますが、女性は日本一です。

 

それなのに、今や長寿県と言えば長野県です。

都道府県別平均寿命ランキング

出典;/white-family.or.jp

最新の都道府県別「平均寿命」(2012年)で男女とも堂々の1位(男性80.88歳、女性87.18歳)です。

男性は90年以降、5回連続でトップの栄冠に輝いているのです。

そんな長野県ですが、実は長野県は1975年までは、今では考えられないほどの短命県だったのです。

長野県民の平均寿命の推移

そのワケは、塩分の摂り過ぎによる脳卒中が原因でした。

脳卒中による死亡率は、1965年には全国ワースト1位だったのです。

1980年代から県が一体となって食生活改善運動に取り組み、減塩指導をスタート。

野菜たっぷりの食事や塩分控えめの美味しいメニューの啓蒙に務めてきたのです。

 

それで、長野県の長寿県の秘密は減塩運動の成果といいたいところですが・・・・。

前述のように、長野県の食塩摂取量は未だ男性11.8g、女性10.1gと、過剰摂取の状態なのです。

高血圧学会の1日当たりの塩分摂取量の推奨値はなんと6g未満です。

 

長野県の長寿県の秘訣

野菜の栄養成分

塩分以外で長野県の長寿の秘訣を探ってみました。

すると、野菜の摂取量に行き当たります。

2位の島根を20~40g引き離してダントツの全国1位なのです。

野菜には塩分を体から排出するカリウムが大量に含まれており、たくさん食べることで健康が維持されているのでしょう(厚労省関係者)

 

この恩恵を長野県民にもたらしているいるのは、野菜だけではありません。

長野を代表する名産品、寒天にもカリウムが豊富に含まれています。(管理栄養士の堀佐知子氏)

 

信州味噌や野沢菜漬は血圧を下げる

信州味噌

 

さらに、長野県民の長寿の主たる理由に、信州味噌の存在があります。

信州味噌にはメラノイジンという物質が多量に含まれていて、強力な抗酸化作用があり、がんを予防してくれます。

保存食である野沢菜漬けも、時間が経過すると発酵するので、同じ効果が発揮されます。

 

信州味噌や野沢菜漬けは、塩分過多となるマイナスはありますが、それは先に述べたカリウムで解決されているのです。

味噌の塩分の謎

出典:www.nhk.or.jp

また、味噌には上のグラフからもわかるように、血圧を上げない成分が含まれているようです。