果物は血糖値の急激な上昇を防ぐがジュースは糖尿病の原因に!?
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血液がにごる原因は中性脂肪
採血された血液を遠心分離器にかけると、試験管の底には赤血球・白血球・血小板の血餅部分が、その上には血清部分が分離されます。
健康な人の血清は透明ですが、中には透明でなくにごっている人がいるというのです。
ためしてガッテンの番組では10人の人に集まってもらい、血清のにごりを調べましたが、みんな透明でした。ところが、15分間あることをして、再び血清を調べたら3人に、血清のにごりが見つかりました。そのあることとは食事で、つまり食事後すぐに血液検査をしたら、にごりが見つかったのです。
さらに3人の血管を詳しく調べたところ、3人とも動脈硬化が見つかったのです。
血液がにごる原因は、実は中性脂肪だったのです。
食事の後の検査で、血液がにごっている人のことを食後高脂血症といいます。
健康診断は正常でも安心できない!
健康診断は、空腹で受けるのが一般的です。
この状態で血液検査を行うと、食後高脂血症の人はわからないのです。
ですから、食後の検査というのをやったら、食後高脂血症の人は大勢いるかもしれないのです。
健康診断で「異常なし」と判定されても安心はできないのです。食事の後の検査でないと血液のにごりは発見できないのです。
しかも、食後に中性脂肪が上昇する人は心疾患を招きやすいというから恐い話です。
動脈硬化が見つかった上の3人は、今まで健康診断では「正常です」といわれてきた人たちで、中性脂肪値も正常だったのです。
食後のにごりなしを1としたとき、にごりがある人は約3倍のリスクがあることがわかっています。(心筋梗塞・狭心症などの発症リスクの1万人調査より)
つまり、食後高脂血症では健康な人に比べ心筋梗塞などの心臓病などになる危険性が約3倍になるというのです。
食事をすると、りぽたんぱくリパーゼ(中性脂肪を分解する酵素)が中性脂肪を脂肪酸に分解し、脂肪酸は全身の細胞のエネルギーになります。ところが、脂肪酸が使い切れずに余ってしまうと、中性脂肪が血管壁にたまってしまいます。これが動脈硬化です。そして、脂肪酸に分解しきれなかった「残りカス」が血液をにごらせるのです。
健康診断では正常でも急に太ってきたら注意が必要です。
それは、食後高脂血症になっている可能性があるからです。