天気が悪くなると頭痛がしたり、首や肩がよく凝るのは「天気痛」!

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天気痛は科学的根拠もある

気象病とは

また、「天気痛」や「天気コリ」は気象病として捉えることもできます。

そしてそれは、科学的根拠もあるのです。

気象病としては、リウマチがよく知られていますが、それ以外にも古傷の痛み、頭痛、気管支喘息、神経痛、胆石、血栓など、さまざまな病気が関係しています。

気象病を引き起こす原因は、冒頭で述べたように気温や気圧が急激に変化する前線がその代表的なものです。

もともと人間には環境に順応する力が備わっていますが、強力な低気圧のように急激に環境が変化すると、体の順応が追いつかず体調に異常をきたし、病気を発症してしまいます。冷暖房の普及などで、人間が本来持っている急激な環境変化能力が低下しており、気象の変化にうまく体を調整できない人が増えているのです。

 

自分が低気圧の影響を受けやすいかどうかは記録をとるといいです。

「頭痛ーる」という無料アプリもあります。

頭痛ーる

出典:zutool.jp

 

リウマチ患者に対する研究では

気象病

出典:kirei-torisetsu.com

リウマチ患者に対する研究では、低気圧が接近すると関節の痛みや腫れが悪化することが明らかにされています。

この研究は、天気痛や天気コリが迷信ではなく、実際に科学的根拠に基づいた現象であることを裏付けています。

 

産経新聞によると、「京都大付属病院の橋本求・特定助教らは、リウマチ患者の臨床データと気象庁の天候情報を分析し、気圧が低いほど関節の痛みや腫れが悪化するとの相関関係を明らかにした」ということです。

リウマチ患者約2千人のデータと、気象庁が公開している天候情報を分析した結果、気圧が低くなるほど痛みや腫れの悪化を訴える患者が多く、3日前の天気が最も影響。

湿度も若干関係するが、気温との相関はなかった。気温は無関係だった。

このことを統計学的に実証したのは世界初で、米オンライン科学誌プロスワンに掲載されました。

これまで「天気が悪くなると関節リウマチの症状が悪化する」「痛みなどがひどくなってきたので天気が崩れる」と医師や患者の間で感覚的に語られていましたが、証明するのは難しかったということです。

橋本特定助教は「なぜ関係があるのか仕組みまでは分からないが、医療現場で感覚的に言われていたことは確かだった」と話しています。

橋本求

出典;www.racenter.kuhp.kyoto-u.ac.jp

近年、リウマチ性疾患の治療は大変に進歩しました。しかし、それはまだ「治癒」ではありません。臨床面では、現在ある最善の治療を提供できるように、研究面では「治癒」を目指して努力していきます。「有法子」これは、郷里の松山で95歳まで開業医を続け亡くなった私の祖父の診察室に掲げてあった言葉です。「どんなに困難であっても、方法はきっとある、必ずある」そう信じて、日々の診療や研究にあたっています。

 

【この差って何ですか】のTV番組でも証明

出典:shimisukers.com

天気痛について実証実験を行ったのは、愛知医科大学の佐藤先生です。

実証実験の内容は次のようなものでした。

今年3月に「おかあさんといっしょ」を卒業したよしお兄さんは、天気痛によく悩まされるという。そこで、気圧を自由に調整できる装置に2人の女性とともに入って検証した。すると、高気圧から低気圧になった段階で、3人とも天気痛の症状があらわれた。耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ取っているので、その部分が敏感な人が天気痛になりやすいという。