言葉の意味に深さがある黒沢年雄のガン手術体験!
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黒沢年雄さんがガン公表を控えたワケ
黒沢さんは、”去年のあれだけの4回も手術をやれば、会見に出たら大騒ぎになると思うのね”と、当時、ノンストップに語りました。
がんに侵されていることを一切公表することなく闘病生活を続けていたのです。そのワケは23年前までに遡ります。
黒沢さんは、48歳の時、初めてのがんを経験しました。
病名は大腸がんです。
当時34歳、独特の低い声が特徴で、「時には娼婦のように」が60万枚の大ヒットで、一躍スターダムへ昇りつめました。
大腸がんを公表したら
ところがその14年後、がん告知を受けました。
秘密にするのもイヤだと思って、記者会見を開いて大腸がんを公表しました。
しかし、この記者会見が裏目になったのです。
手術は成功したにもかかわらず、周囲から撮影現場で倒れられたら大変だなどと思われ、当時、退院後仕事は激減したといいます。
黒沢さんは”がんが恐ろしいのは、患者の身体だけでなく、仕事や生活にも影響を及ぼすことです”と語っていました。
その通りだと思います。
手術を前に、薄くなり始めた頭を丸めたのに対して、「黒沢は抗がん剤の副作用で髪も抜け落ちてしまった。役者としての再起は無理だろう」というイメージだけが独り歩きしてしまったのですから・・・。
この経験から黒沢さんは、2013年に体験したがん手術の公表は極力控えてきたのです。
そして、検診で異常なしと診断された黒沢さんが、常に心がけていることがあるといいいます。
僕はハッキリ言いますけど、怖くて怖くて、もしかしたらがんじゃないかって・・検診に行かないと、もうちょっと早く来れば良かったなって絶対に思いますから、早く検診をして下さい。これは僕からのお願い。次また出来たらどうするんですか?良いの!受け入れれば良いの!受け入れる・・・それが寿命。だから後で後悔しないように毎日一生懸命生きると・・・。
体験者ならではの言葉だと思います。
私も最近、受け入れることの重要性がわかってきたような気がします。不安・恐怖に駆られて、受け入れることを拒否すれば、かえって不安・恐怖は募るようです。でも、一旦、受け入れてしまうとかえって知恵が働くようになるから不思議です。
また、こうも語っていました。
がんであるということを聞かされるとどんな人間でも動揺するのは当たり前だと思うんですね。それをしっかりと受け止めて、良い方に良い方に物を考えたほうが楽じゃないかと思うのですよ。
教訓に満ちた言葉ですね!