慢性炎症対策のカギは「トマト+○○」?!
健康のために特定の成分にこだわりすぎていませんか?リコピン、イソフラボン、ポリフェノールなど「体に良い」と聞くと、その成分を集中して摂ろうとする方は少なくありません。
しかし最近の栄養学では、1つの成分だけを取り出して摂取するよりも、食べ物を丸ごと食べること、そして複数の食材を組み合わせることが重要だと考えられています。
そもそも「炎症」と聞くと、ケガによる腫れや発熱をイメージしがちです。しかし本当に注意すべきは「慢性炎症」です。
慢性炎症とは
肥満状態では脂肪細胞の中で炎症が慢性的に続くことがあり、体の中で小さな火がずっとくすぶっているようなイメージです。自覚症状がないまま長期間続くことで、動脈硬化・糖尿病・生活習慣病との関係も指摘されています。
この慢性炎症に食事が働きかける可能性を示す研究があります。肥満の成人を対象に、リコピンを豊富に含むトマトと大豆イソフラボンを組み合わせたジュースを4週間飲んでもらったところ、炎症に関係する複数の物質が低下しました。さらに前立腺がんを発症させたネズミを使った実験では、リコピン単体よりトマトを丸ごと与えた方が良い結果が得られています。

食材の「組み合わせ」も大切です。トマトのみ・ブロッコリーのみ・両方・リコピン単体を比較した研究では、腫瘍の重さがトマト単体で約34%、ブロッコリー単体で約42%減少したのに対し、両方を食べた場合は約52%減少しました。一方、リコピン単体では十分な変化が見られませんでした。健康への働きは食べ物のチームプレーによって生まれるわけです。

日常生活でも意外な落とし穴があります。コンビニやスーパーで手軽に買えるジュース・ヨーグルト・乳酸菌飲料・ドレッシングには「ブドウ糖果糖液糖」が含まれていることが多く、知らず知らずのうちに摂りすぎると慢性炎症を悪化させるリスクがあります。食品ラベルを確認する習慣も、炎症対策の一環として取り入れたいところです。



