元宝塚トップスター安奈淳の自殺を愛あればこその歌が救った!
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安奈淳自殺未遂の難病とは?
安奈淳さんを自殺まで追い込んだ難病は、「全身性エリテマトーデス」です。
全身性エリテマトーデスは厚生労働省が指定する難病で、膠原病の一種です。
全身のさまざまな場所に、多彩な症状を引き起こします。
皮膚に出来る発疹が、狼に噛まれた痕のような赤い紅斑であることから、lupus erythematosus(ループスはラテン語で狼の意味。エリテマトーデスは紅斑症を意味)と名付けられました。
発熱、全身倦怠感などの炎症を思わせる症状と、関節、皮膚、内臓などのさまざまな症状が一度に、あるいは次々に起こってきます。
免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしています。
膠原病は外部からのウィルスを攻撃する免疫の仕組みが自分の体を攻撃してしまう病気です。
膠原病の一種全身性エリテマトーデスの原因は不明ですが、誰でも掛かる可能性があります。
近年、患者数が右肩上がりに増加していて、女性に多く男性の約10倍もあります。
体のどこにどんな症状が表れるか分からない、完治が難しい病気です。
22Lの尿が体に溜まり命の危険に!
安奈淳さんの身体に異変が起きたのは、50歳になったときのことでした。
舞台の仕事を終えると、①足が異様にむくむようになったのです。
さらに、②突然のめまいと倦怠感に襲われるようになりました。
そのまま原因がわからないまま仕事を続行しました。
だが、仕事にも深刻な影響が・・・。
③歌の途中で声が途切れるようになったのです。
むくみは足だけでなく、④顔が倍以上に腫れ上がり、手足は指で押すとへこんで元に戻らないようになったのです。
しかし、不安に駆られながらも病院へ行くことはなかったのです。
怖かったのです。
謎の症状が出始めて1年半、とんでもない姿に激変、⑤わずか半年の間に20kg以上激太りし、まるで別人のような風貌になってしまったのです。
そしてつい最悪の事態が・・・、⑥呼吸困難で危篤状態になってしまったのです。
呼吸困難を引き起こした原因は尿でした。
体は尿が充満し、心臓や肺などの臓器を圧迫していたのです。
その尿の量はなんと22L!
医師が告げた死の確率は95%でした。
自分の尿によって生命の危機にさらされたのです。
尿を抜き出す処置を開始し、22Lの尿を3日間かけて抜き出しました。
60kgあった体重は38kgに!
しかし、さらなる苦しみが安奈淳を襲ったのです。
薬の副作用で重度のうつ病・・・自殺未遂!
重度のうつ病になると、「自殺願望を抱きやすい」という特徴があります。
安奈淳さんはステロイド剤などの投薬で一命を取り止めましたが、恐ろしい副作用に苦しみました。
重度のうつ病になってしまい、
①幻聴が引き起こされ、なってもいない電話の音が聞こえる、
②得体の知れない幻覚にさいなまれるようになったのです。
③味を感じなくなり、
④簡単な字が書けなくなり、
⑤ほとんど眠れなくなったのです。
出口が見えない地獄の日々が1年半も続き、タカラジェンヌだったことも、歌すら忘れかけていたのです。
そして、この苦しみから逃れたい一心で、包丁を喉元に突きつけてしまったのです。