痩せ型でも心臓に脂肪がぺったりつくと心筋梗塞!

心臓に脂肪がべったりくっつくと・・・・
心配なのは、心筋梗塞です。
心筋梗塞は高血圧やコレステロールの高いメタボの人がかかる病気と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
痩せ型でも心臓に脂肪が付きやすい人がいるのです。
例えば、女優の天海祐希さん(51)は、宝塚歌劇団の元トップスターで、身長171cm、スリーサイズB83・W58・H88とメタボとは程遠い体型です。
しかし、心臓に脂肪がついていたために心筋梗塞を発症しました。
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心臓にべったりついた脂肪は毒素を出す
心臓にべったりついた黄色い脂肪は脂肪は「心臓周囲脂肪」と呼ばれます。
ところが、この脂肪が6mm以上になると「炎症性サイトカイン」と呼ばれる毒素を出し、冠動脈を破裂させることがあります。
みんなの家庭医学のテレビ番組で放映された映像を実際見ましたが、上の写真のように心臓が黄色い脂肪でべったりと覆われていて、気持ちが悪かったです。通常、心臓は赤い筋肉が見えるはずなのですが、それが見えないほど黄色い脂肪がべったりとくっついていました。
佐田政隆(徳島大学病院循環器内科学教授)先生によると、心臓周囲脂肪は普通の人でも2~3mmはあるとのことです。
佐田政隆(徳島大学病院循環器内科学教授)
熊本県立熊本高校卒業 1988 東京大学医学部医学科卒業 同医学部附属病院医員(研修医) 1990 同第二内科入局 関東逓信病院循環器内科専修医 1994 米国Case Western Reserve大学医学部生理学教室 1996 米国Tufts大学St.Elizabeth病院心血管研究所 1999 東京大学医学部附属病院循環器内科医員2002 同大学院医学系研究科循環器内科助手 2004 同先端臨床医学開発講座客員助教授 2008 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部循環器内科学分野教授 2015 同医歯薬学研究部循環器内科学分野教授 2016 同副病院長兼任
ところが、みんなの家庭医学のテレビ番組に登場した作畠さんは、その厚さが12mmもあったのです。
そんな作畠さんですが、半年前の健康診断では血圧・中性脂肪が少し高いだけで、それ以外は特に異常はなかったというのです。
心臓に脂肪がつきやすいタイプ
最近になって、心臓に脂肪がつきやすいタイプとつきにくいタイプがわかってきました。
メタボだからといって、必ずしも心臓に脂肪が多くつくわけではないです。
突然死を引き起こす心臓周囲脂肪について、コンパッソ税理士法人で調査したところ、肥満型の人の方が脂肪がつきにくかったという意外な結果になっています。
調査の結果、心臓に脂肪がつきやすい人は、”昔は痩せていたが成人してから太った人”は心臓に脂肪がつきやすいという事実が判明したのです。
子どものころ太っていた人は、やせている人より脂肪細胞の数が多く、余分なカロリーを脂肪として蓄えることができます。
ところが、脂肪細胞の数が少ないやせ型の人は、太った人よりも少ない量で脂肪タンクがいっぱいになってしまいます。
それで、心臓をはじめとする、本来つくはずのない場所に脂肪が蓄積するという事実が明らかにされたのです。
つまり、昔痩せていた人が急に5kg程度太った場合、たとえそれが痩せ型であっても、心臓に脂肪がつきやすくなるというわけです。女優の天海祐希(51)も心臓に脂肪が原因で心筋梗塞を発症したというのも頷けますね!