女性ホルモンは生涯でティースプーン1杯分とその影響力は計り知れない!
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40・50代女性に多い病気ランキング
女性専門ドクターの対馬ルリ子先生に知らないと怖い病気ワースト6について、教えていただきました。
対馬ルリ子
1984年に東京大学医学部産婦人科学教室入局。都立墨東病院総合周産期センター産婦人科医長、女性のための生涯医療センターViVi初代所長を経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院。2003年に女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ女性の生涯にわたる健康を推進するNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立、 全国約600名の医師、医療保健関係者と連携し、さまざまな啓発活動や政策提言を行っている。
知らないと怖い病気ワースト6
対馬ルリ子さんによる知らないと怖い病気ワースト6とはいずれも女性ホルモンと大きく関係しています。
甲状腺疾患は女性ホルモンと深い関係があり、特に橋本病は女性に多く見られます。
また、骨粗しょう症は骨がもろくなり、骨折のリスクを高める病気で、こちらも女性に多い病気とされています。
貧血も女性に多く、その原因の大半は鉄分の不足にあります。
関節リウマチや偏頭痛、うつ病も女性に多い病気で、これら全てが女性ホルモンと密接に関わっています。
【第1位:甲状腺疾患 橋本病】男性の20.0倍

出典:眞弓循環器科クリニック
甲状腺から出るホルモンが減少してしまう病気で、倦怠感、冷え、体力・筋力の低下を招く恐れがあります。
逆に甲状腺ホルモンの分泌が増えすぎるバセドウ病は、男性の5倍のリスクがあります。バセドウ病は元ピンクレディの増田恵子さんが20年以上前に次のような症状で苦しめられました。
①手の震え
②異常な食欲
③あごの震え
④大量の汗
⑤激しい息切れ

出典:橋本病が回復
【第2位:骨粗しょう症】男性の18.1倍

出典:e-chiken.com
骨がスカスカになり、骨折しやすくなります。
骨密度検査で簡単に調べられます。
【第3位:貧血】男性の5.6倍

出典:junkonishikawa.com
日本人女性の半分が貧血といわれます。
貧血になると、肌荒れ、息切れ、疲労、食欲不振、抜け毛などの症状が現れ、さらには心筋梗塞の危険もあります。
貧血の原因の90%以上は鉄分の不足で、豚レバー(13.0mg/100g)や鶏レバー(9.0)、牛レバー(4.0)などにたくさん含まれています。
レバーの苦手な方は、植物性食品から摂るとよいですが、吸収率が悪いという欠点があります。そこで、ビタミンCを一緒に摂ると吸収率がアップしますので、柑橘類と一緒にとるとよいです。
・1位~ひじき55.0mg/100g
・2位~きくらげ35.2mg/100g
・3位~焼のり11.4mg/100g
鉄分不足は貧血だけじゃないです。
【第4位:関節リウマチ】男性の3.7倍

出典:kan-setu.com
主な症状は手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばったり、進行すると関節が変形したりする病気です。
原因はわかっていません。
【第5位:偏頭痛】男性の3.0倍
片側あるいは両方のこめかみから目のあたりにかけて、脈を打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴です。
片頭痛は、いったん治まると痛みはウソのように消えてしまい、ふだんは何の症状もありません。
そのため、痛み出したときだけ市販の鎮痛薬を飲んで、我慢してしまう人も少なくありません。
でも、自己対処がかえって頭痛をこじらせてしまうこともありますので、早めに医師に相談するようにしましょう。
【第6位:うつ】男性の1.6倍

出典:ootemati.com
女性のうつの原因は①妊娠、②引っ越し、③スーパーウーマンシンドローム、④子どもの自立という順位になっています。
感情日誌を付けて、感情をためないすると良いです。
糖質制限もセロトニン不足で、ストレスが原因でうつ病になりやすいかも知れません。