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【脳科学が解明】3日坊主の正体

2月も半ばを過ぎ、年明けに立てた目標を思い出す時期になりました。体力の衰えや疲労の蓄積、健康診断の数値を見て「このままではいけない」と感じ、毎日ジムに通う、ウォーキングを習慣化する、月1冊は本を読む、夜のスマホをやめて早く寝るといった目標を掲げたはずです。


しかし気づけば元の生活に戻っており、「また続かなかった」「私って本当に意志が弱い」と自分を責めていませんか。もし少しでも心がチクリとしたなら、今日はあなたにお伝えしたいことがあります。それは、続かないのはあなたの根性不足ではないということ。やる気や気合いではなく、脳科学から紐解く3日坊主にならない仕組みについてお話しします。


まずお伝えしたいのは、行動できないのは性格でも根性不足でもないという事実です。やるべきことがあるのについスマホに手が伸びる、少し休むつもりが動画を見続けてしまう、これは意志が弱いからではありません。脳の本来の性質なのです。


人間の脳は「省エネ設計」になっています。脳は体重の約2%しかありませんが、エネルギー消費は約20%を占める、とても燃費の悪い臓器です。だから脳は常に「エネルギーを節約せよ」という指令を出しており、これは生存本能に基づいています。

原始時代、無駄に動き回る動物はエネルギー切れで生き残れませんでした。できるだけ動かない、必要なときだけ動く、最短距離で目的を達成する、これが生き残るための戦略だったのです。私たちの脳も今なおその設計のまま、「もっと楽な道はないか」「ショートカットできないか」を常に探しています。

だからジムに行く、勉強をする、夜スマホをやめるといったエネルギーを使う行動に対して、無意識にブレーキをかけてしまうのです。ここで多くの人が「やる気で乗り切ろう」としますが、それは本能と戦うこと。本能にはやる気やモチベーションではほとんど勝てません。


つまり3日坊主の正体は意思の弱さではなく、脳の省エネ設計なのです。3日坊主の由来を辿ると、むかしお坊さんになろうとしてお寺に行ったものの、修業がたいへんきびしく食事も質素で、そんな生活がいやになって三日でやめてしまった人たちの話に行き着きます。お寺のお坊さんは尊敬される存在で、貧しかった時代でも比較的生活が安定しやすく食べるものに困りにくかったため、こういった目的でお坊さんになろうとしてすぐにやめてしまう人がいたことが3日坊主の由来となったのでしょう。

本能には勝てないのであれば、味方につけるしかありません。スティーブ・ジョブズは毎日ほぼ同じ服を着ていました。黒のタートルネックにジーンズ、あれはオシャレをサボっていたのではなく、「今日は何を着よう?」という小さな選択ですら脳のエネルギーを消耗すると知っていたからです。選ばなくていい仕組みを作ることで、脳のエネルギーを本当に大事なことに残しておいたのです。


私たちは気づかないうちに1日に何百回も小さな決断をしています。何を食べるか、仕事はどの順番でやるか、今やるか後でやるか、そのたびに脳はエネルギーを使っています。この「決断する力」のことを心理学ではウィルパワー(意思力)と呼び、この意思力は無限ではありません。

年齢や疲労の影響も受けやすく、仕事、家庭、介護、健康不安など考えることが増える分、意思力はさらに削られていきます。だから「今日はもういっか」となってしまうのは、やる気がないのではなく脳のガス欠なのです。続かないのは意志が弱いからではなく、決断しすぎているから。だからこそ大切なのは、脳に迷わせない、脳に重く感じさせない設計を生活に取り入れることなのです。

脳の3つの習慣

出典;stnavi.info


2月半ばの2026年は、まだ十分に軌道修正できます。やる気で頑張る1年ではなく、脳の仕組みを使って自然に続く1年へ。今日から始められる3つの習慣をご紹介します。

1つ目は、予定を決めて「選択肢を消す」こと。「時間ができたらやる」は、ほぼやらない合図です。脳は必ず今じゃなくていいと判断するため、朝起きたら○○、帰宅したら○○、歯磨きの前に○○のように、考えなくていい順番にしましょう。コーヒーの前にスクワット10回、お風呂の前にストレッチ1分、夕食後すぐ歯磨きなど、決断を減らすだけで脳はぐっと楽になります。

2つ目は、「終わった後の自分」を先に感じること。人は理屈だけでは動けず、最後に背中を押すのは感情です。この運動を続ければ健康にいい、今日の仕事を終わらせれば明日が楽、今スマホを置けば睡眠の質が上がる、頭では分かっていてもそれだけでは動けません。

そこで必要なのが、終わったあとのホッとした安心感、階段を軽く上がれたときの嬉しさ、「今日もできた」と誇らしく思える気持ちといった感情です。この終わった後の自分を先にイメージすると、脳は未来の快を想像して報酬系が働き、ドーパミンを分泌します。するとそれならやろうに切り替わりやすくなるのです。

3つ目は、ハードルを「一番低く」すること。これが最も重要です。「ジムに行く」は脳にとって負担が大きい行動で、着替える、移動する、時間を確保する、準備をするなど工程が多いほど、脳はブレーキをかけます。だから最初の一歩は笑えるくらい小さくしましょう。

運動なら朝起きたら腕立て10回、読書なら毎晩5分だけ読む、それだけです。そして広げない、「もっとやろう」と欲張らない。まずは毎日それだけを続けていると、やらないと気持ち悪くなり、歯磨きのようになります。これが脳が自動化した状態で、習慣とは頑張って続けるものではなく、やらないと落ち着かなくなるものなのです。

脳はショートカットを探すため、やる気や根性で戦わず、選択肢を消す、終わった後を先に感じる、ハードルを一番低くする、これだけで「めんどくさい」は薄れ、1日の質も脳のパワーも変わります。まずは明日から腕立て10回もしくは読書を5分、それだけで十分です。続いたら、あなたの脳は確実に変わります。

 

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ついスマホに手が伸びる、少し休むつもりが動画を見続けてしまう、これは意志が弱いからではありません。脳の本来の性質なのです。by塩じぃ