意外にも緑茶などの渋味で運動と同じく雨の日のだるさも消える!
雨が続くと、なんとなく体が重く、頭もぼんやりして集中できない…そんな経験は誰にでもあるはずです。気圧の変化や日照不足が自律神経に影響を与えるため、この時期は特に「だるさ」を感じやすくなります。運動で体を動かせれば一番ですが、雨の日にそれを実践するのはなかなか難しい。そこで注目したいのが、「食べるだけ」で脳にスイッチを入れてくれる可能性がある食べ物です。そのカギを握るのが、意外にも「渋み」でした。
渋味とは何かというと、お茶やワイン、渋柿などを口にしたときに感じるあの独特の感覚のことです。甘味・塩味・酸味・苦味・うま味という基本の5味とは異なり、味蕾の味細胞で受容されるものではないとされています。辛味と同じように触覚に近い感覚と考えられており、そのメカニズムはまだ完全には解明されていません。しかし近年、この「渋み」が脳に与える影響について、非常に興味深い研究結果が報告されました。
2025年に学術誌「カレント・リサーチ・イン・フードサイエンス」に掲載された研究によると、ダークチョコレートに含まれる渋み成分が、運動時と似た形で脳のスイッチを入れる可能性があるというのです。この渋み成分の正体は「フラバノール」と呼ばれるポリフェノールの一種で、カカオをはじめ、緑茶・赤ワイン・ブルーベリー・ザクロ・ごぼう・柿などに豊富に含まれています。
これまでの研究でも、フラバノールは認知機能の改善に関わる可能性が示されてきました。例えば、普段フラバノールをほとんど摂っていない高齢者に1日500mgを1年間摂取してもらったところ、記憶力が大きく回復したというデータがあります。ただ、フラバノールは体内への吸収率が非常に低く、食べても数%しか血液中に入らないうえ、吸収されてもすぐ代謝されてしまうため、「なぜ脳や神経系に効くのか」が長年の謎でした。

今回の研究では、「吸収されてから効くのではなく、腸が刺激された瞬間から作用しているのではないか」という新たな視点で検証が行われました。マウスの胃にカカオ由来のフラバノールを直接注入したところ、投与した直後から活動量が明らかに増加し、毛づくろいや立ち上がりといった覚醒を示す行動も増えたのです。血液に吸収されて脳に届くには時間がかかりすぎるため、これは腸の神経が刺激され、その信号が瞬時に脳へ伝わったと考えられています。脳内ではノルアドレナリンやドーパミンといった物質の増加も確認されており、これは運動したときの脳の反応と非常によく似た状態です。
さらに短期記憶のテストでも、見慣れない物をより積極的に探索する行動が増え、認知力や記憶力の向上が示されました。適度な刺激が体に良い方向の変化をもたらすこの仕組みは「ホルミシス」と呼ばれ、渋みはまさに脳への“軽いトレーニング”のような役割を果たしている可能性があります。もともと渋みは植物が外敵から身を守るための防御物質ですが、人間はそれを逆に活用する形で進化してきたとも考えられています。

雨続きで体や頭が鈍っていると感じたときは、カカオ70%以上、できれば90%以上のダークチョコレートを少量取り入れてみてください。緑茶を一杯ゆっくり飲むだけでも、渋味を通じて脳に心地よい刺激を届けられるかもしれません。
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注目したいのが、「食べるだけ」で脳にスイッチを入れてくれる可能性がある食べ物です。そのカギを握るのが、意外にも「渋み」でした。by塩じぃ





