花粉症改善に乳酸菌は不要?!
多くの方が花粉症対策として乳酸菌を積極的に摂取していますが、実は意外な研究結果が明らかになりました。2万人の腸内細菌を分析した調査によると、花粉症が改善した人は、改善しなかった人と比べて乳酸菌の保有割合が少なかったというのです。
花粉症は免疫システムの過剰反応によって引き起こされます。全身の免疫細胞の約7割が集まる腸では、本来無害である花粉を敵とみなし、IgE抗体を作り出してしまうのです。この免疫の誤作動を正常化するには、約40兆個も存在する腸内細菌の多様性とバランスが鍵を握っています。
興味深いことに、花粉症が改善した人と改善しなかった人の腸内細菌には3つの明確な違いがありました。改善した人は、①乳酸菌の保有割合が少ない、②プレボテラ菌が10%少ない、③酪酸菌が11%多いという特徴があったのです。
プレボテラ菌は免疫と深く関係する腸内細菌で、高脂肪・高タンパク質の食事や加工食品の摂取により増加します。この菌が増えると腸内細菌のバランスが崩れ、多様性が低下する傾向にあります。一方、酪酸菌は腸の粘膜細胞のエネルギー源となり、バリア機能を強化して炎症を抑える働きがあるのです。
腸内細菌のバランスは食事や生活習慣の改善により、早ければ2週間で変化し始めます。花粉のピークに備えて今から対策を始めることで、腸の働きという機能がぐっと低下している状態を改善できるでしょう。
具体的には、乳酸菌の過剰摂取を控え、加工食品や高脂肪・高タンパク質の食事を見直すことが重要です。代わりに野菜や海藻など食物繊維が豊富な食品を意識的に摂取しましょう。健康のために良かれと思って摂っていた乳酸菌も、過剰になると逆効果になる可能性があります。
腸内環境を安定させるには、こうした食生活を長期的に続けることが大切です。今年の春は少しでも花粉症状を軽減できるよう、今日から食生活を見直してみませか?