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水道水だけでがんリスク33%上昇!? ~PFASの検出が全国で相次ぐ!

日常的に飲んでいる水道水に、目に見えない健康リスクが潜んでいることをご存知でしょうか。最近、世界中で注目されているのが、PFAS(ピーファス)という化学物質による水質汚染問題です。

PFASとは、有機フッ素化合物の総称で、4,700種類以上存在する人工化学物質群を指します。炭素とフッ素の強固な結合により、自然界では分解されにくい特性を持つため「永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)」とも呼ばれています。

この物質は、撥水性・耐熱性・耐久性に優れているため、フライパンのコーティング、食品包装材、防水スプレー、消火いんろいう剤など、私たちの身の回りの製品に幅広く使用されてきました。しかし、その便利さの代償として、環境中に長期間残留し続けるという深刻な問題を抱えています。

 

飲料水中のPFAS汚染とがん発症の関連性

出典;www.ktv.jp


2025年に米国で発表された大規模研究(Shiwen Li、2025)では、飲料水中のPFAS汚染とがん発症の関連性が統計的に解析されました。この研究結果は衝撃的で、PFASが原因と推定されるがんが年間4,600~6,800件発生している可能性があると推計されています。

特に注目すべきは、PFAS汚染が深刻な地域における特定のがん発症率の上昇です。口腔・咽頭がんでは33%、甲状腺がんでは20%のリスク増加が確認されました。さらに、消化器がんで12~18%、呼吸器がんで15%の上昇も報告されており、「少しくらいなら大丈夫」という認識では済まされない現実が数字で明確に示されています。

PFASの危険性は、その体内蓄積性にあります。一度体内に取り込まれると、簡単には排出されません。PFOA(ペルフルオロオクタン酸)の血中半減期は約2~4年、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)は約5年とされています。つまり、今日摂取したPFASが数年後も血液や臓器に残り続けるのです。

この問題は成人だけでなく、妊娠中の女性や赤ちゃんにも深刻な影響を与えます。PFASは胎盤を通過して胎児に到達し、母乳を通じて新生児や乳児にも移行することが判明しています。流産や低出生体重のリスク増加に加え、生後の健康問題につながる可能性も指摘されています。