何となくだるい・疲れるのは?
仕事や家事に追われる毎日で、十分に睡眠を取ったはずなのに朝から体が重く、疲れが取れないと感じていませんか?
このような状態が続くのは、単純な体力不足ではなく、自律神経の働きに問題があるかもしれません。現代人の多くが抱える「疲れが取れない」という悩みの根本には、神経系のスイッチがうまく切り替わらないことが関係しています。
3つの神経モード
私たちの体には、状況に応じて自動的に切り替わる3つの神経モードが存在します。まず「交感神経」は、仕事や緊急事態に対応するための戦闘モードです。心拍数が上がり、筋肉が緊張し、集中力が高まります。次に「腹側迷走神経」は、安心してリラックスできる回復モードで、家族との団らんやペットと過ごす時間に働きます。最後に「背側迷走神経」は、強いストレスから身を守るためのシャットダウンモードで、体が動かなくなったり、感情が麻痺したりします。
現代社会では、常に何かに追われているため、戦闘モードである交感神経が働き続けてしまいます。スマートフォンの通知音、満員電車、締切に追われる仕事など、日常的な刺激が神経を興奮状態に保ち続けるのです。この状態が長く続くと、体は常に臨戦態勢を維持し、真の休息を取ることができません。
多くの人が行っている「休息」も、実際には神経を休ませていない可能性があります。コーヒーを飲みながらの休憩は、カフェインが交感神経を刺激するため、体は覚醒状態のままです。また、寝る前のスマートフォン操作は、ブルーライトが脳に昼間だと錯覚させ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。
真の休息を得るためには、意識的に安心モードである腹側迷走神経を活性化させることが重要です。最も効果的な方法の一つが呼吸法です。5秒かけて息を吸い、10秒かけてゆっくりと吐き出す深呼吸を3回繰り返すだけで、心拍数が落ち着き、神経が安心モードに切り替わります。
人との温かいつながりも、神経系を整える強力な手段です。信頼できる家族や友人との会話、笑い合う時間は、オキシトシンという安心ホルモンの分泌を促し、自然に副交感神経を優位にします。一人で過ごす時間が多い場合は、ペットとの触れ合いや、心地よい音楽を聴くことでも同様の効果が期待できます。
朝の過ごし方も、一日の神経バランスを左右します。起床後に自然光を浴びることで体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整います。軽いストレッチや散歩などの穏やかな運動は、緊張した筋肉をほぐし、血流を改善して疲労回復を促進します。
夜の時間帯は、特に意識的に安心モードへの切り替えを行いましょう。就寝2時間前からはスマートフォンやパソコンの使用を控え、読書や入浴、軽いストレッチなど、リラックスできる活動に時間を使います。部屋の照明を暗めにすることで、自然に眠りへの準備が整います。こんな時、私たちは栄養をとって体を休ませることが最善だと思いがちですが、実はそうではありません。
疲れの原因が自律神経にある場合、ただ体を休ませ栄養をとるだけでは疲労は解消しません。
自律神経が疲れていると、脳から体への指令がうまく伝わらず、体が思うように動かなくなります。