牛乳を多く飲む国ほど骨折が多い?

牛乳を多く飲む国ほど骨折が多いと言う衝撃の研究結果があります。
あなたの骨粗しょう症予防の食事と言ったら何ですか?
まさか牛乳ではないですよね!
牛乳の摂取が骨折リスクとどのような関係があるのか、その真相に迫ります。
一般的には、牛乳はカルシウムが豊富で骨を強くする飲み物として知られていますが、実際にはその摂取と骨折の発生率には直接的な関連が見られないことが研究で示されています。
「女性のためのナチュラル・ハイジーン」という本にも、そんな一般常識を疑うような内容が載っていました。
Contents
牛乳を多く飲む国ほど骨折が多い!
「牛乳を飲めば背が高くなり、骨太になる」というのはウソである。
科学ジャーナリストの生田哲さんが「栄養が十分であれば、身長の高さは遺伝で決まる。」と書いておられました。
牛乳を飲めば背が伸びるわけではありません。また、最新の研究では牛乳を飲むと骨折するリスクが高まる危険性が指摘されており、骨太になるという根拠はないということです。
生田 哲(いくた・さとし)
科学ジャーナリスト
出典;news.yahoo.co.jp
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員、1986年から91年までイリノイ工科大学助教授を務める。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。現在は日本で、生化学、医学、薬学、教育を中心とする執筆活動や講演活動、脳と栄養に関する研究とコンサルティング活動を行う。
衝撃の研究結果
牛乳は骨を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぐということで、米農務省は「1日3杯の牛乳」を推奨してきたがウソだということです。
ハーバード大学のマーク・ヘグステッド教授は「アメリカ、ニュージーランド、スウェーデン、イスラエルなどのカルシウム摂取量の多い(すなわち乳製品の摂取量の多い)国は、シンガポールやホンコンといったカルシウム摂取量の少ない(すなわち乳製品摂取量の少ない)国にくらべ、大腿骨(だいたいこつ)(太ももの骨)骨折がより頻繁に発生している」ことを示しました。
「女性のためのナチュラル・ハイジーン」という本にも次のように載っています。
このことは、ハーバード大学が12年に及ぶおよそ78000人の女性(39~59歳)を対象に行なった研究(ハーバード・ナーシーズ・ヘルス・スタディー)が明らかにしています。
そして、世界中どこでも「カルシウムの摂取量の多いところほど、骨粗鬆症が多く、骨折が多発している」ということは多くの研究によって証明されているのです。
もしあなたが聞かされているように、牛乳の摂取不足が骨粗鬆症の原因であるとすれば、牛乳を飲む習慣のない人々(世界の人口の70%)は、更年期以降はもちろんのこと、若いときからすでに、全員骨折や骨粗鬆症に悩まされるはずですが、そのようなことは全くないのです。