80代でも記憶力が落ちない人の脳とは?
最近、物忘れが増えたり、顔は浮かぶのに名前が出てこなかったり、何をしに2階に来たのか忘れてしまったりする経験はありませんか?年齢を重ねれば誰にでも起こることだと思いながらも、「もしかして認知症の始まり?」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、そんな不安とは真逆の驚くべき事実があります。80代でありながら50代の脳を持つ人たちが実際に存在するのです。これらの人々は「スーパーエイジャー」と呼ばれ、年齢を重ねても記憶力がほとんど低下しない、若い脳のまま生活しています。
アメリカ・ノースウェスタン大学の研究によると、スーパーエイジャーの脳は実年齢より30歳も若い状態を保っているという結果が出ています。一般的な記憶テストでは、50〜60代が15点中約9点、80代が約5点という平均値に対し、スーパーエイジャーは80代でも約9点という50代と同等の成績を維持しているのです。
1990年代後半から25年以上続く「スーパーエイジング研究プログラム」では、292名以上のスーパーエイジャーが参加し、77名が亡くなった後に自らの脳を研究に提供するという、非常に信頼度の高いデータが蓄積されています。
この膨大な研究から明らかになったのは、年齢と脳の衰えは必ずしも比例しないという事実でした。スーパーエイジャーの脳には、一般的な高齢者とは大きく異なる特徴が確認されています。
記憶をつかさどる海馬が若いまま保たれ、脳の萎縮スピードが一般的な高齢者の年間2%に対して1%と半分の速度に留まっています。また、思考や判断を担う前頭皮質が厚く、若い人に近い構造を維持しており、神経細胞も大きく元気な状態を保っています。さらに、老化を早める脳の炎症も少なく、脳そのものが老けにくい構造を持っているのです。
では、スーパーエイジャーは生まれつき特別な人なのでしょうか。研究チームが何百人もの生活を詳しく調べた結果、意外な共通点が浮かび上がりました。それは「社交性」です。
食事や運動などの生活習慣には個人差があり、中には健康的とは言えない生活をしているにも関わらず記憶力が抜群という人もいました。しかし、スーパーエイジャーの多くは人と話すことを好み、地域活動に参加し、新しい人との出会いを楽しみ、ボランティアにも積極的に取り組んでいたのです。
実際、社交的な人は認知症リスクが約1.6倍も低いというデータもあります。つまり、孤独は脳の大敵であり、人とのつながりは脳の栄養と言えるでしょう。
スーパーエイジャーの脳には、フォン・エコノモ・ニューロンと呼ばれる特殊な神経細胞が多く存在することも判明しています。この細胞は社会的行動、共感、コミュニケーションに深く関わる神経細胞で、通常の高齢者よりも密度が高く、中年世代より多い人もいるほどです。
強い社会的つながりや目的意識を持って生きることが日々の刺激となり、脳を活性化し続けることこそが、スーパーエイジャーの脳の秘密なのです。

社交的でない方でも大丈夫です。大切なのは、今よりちょっとだけ変えることです。1日1回、家族や友人、店員さんなど誰でも良いので人と話してみましょう。脳は会話でスイッチが入ります。ペットや植物に話しかけることも効果的です。
新しいことを1つ始めることも重要です。読書、パズル、脳トレゲーム、英語のフレーズ勉強など、何でも構いません。脳への小さな刺激が若さを保つ鍵となります。
散歩程度でも良いので、できる範囲で体を動かすことも大切です。血流が良くなると脳の働きも高まります。地域のヨガやウォーキング会などの軽いコミュニティ活動への参加もおすすめです。
あなたの脳を一番元気にしてくれるのは、高価な薬や最新サプリではありません。誰かとのたわいもない会話、ちょっとした笑い、気持ちの共有といった日常の温かさこそが、脳を若く、しなやかに保ってくれるのです。
年齢に関係なく、脳は何歳からでも元気を取り戻せます。寒くて外出を控えがちな季節こそ、少しだけ外に出て誰かと話してみる、新しいことにチャレンジしてみる。その小さな一歩が、スーパーエイジャー脳への近道になるかもしれません。
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80代でありながら50代の脳を持つ人たちは「スーパーエイジャー」と呼ばれ、年齢を重ねても記憶力がほとんど低下しない、若い脳のまま生活しています。by塩じぃ



