ストレスが痛みの原因に? 痛みの2つのルートと ストレスを減らす方法

体の痛みやコリに思い当たる原因がない場合、ストレスが関係しているかもしれません。
最近、イライラや不安、気分の落ち込み、朝からの不調、寝つきの悪さを感じているなら、ストレスが痛みの原因になっている可能性があります。
ストレスは体に2つのルートで影響を与え、痛みやコリの原因を作り出します。
1つ目のルートは「自律神経ルート」です。
精神的なストレスが強まると、脳の視床下部が刺激を受けて交感神経が活性化し、末梢血管が収縮します。
ストレスでノルアドレナリンの分泌を促す
ストレスを感じると、体はノルアドレナリンというホルモン副腎皮質より分泌します。このノルアドレナリンというホルモンは、アドレナリンに類似した物質で、ともに神経伝達物質です。食欲がなくなり、毛細血管(抹消血管)を収縮させて血圧を上げます。”頭が痛い””肩が凝る”などの症状があらわれます。
また、過度のストレスは過剰なノルアドレナリンの分泌を促し、交感神経だけが優位の状態になります。そうなると、完全に自律神経はバランスを崩して、乱れてしまいます。自律神経が乱れてしまうと、自律神経失調症やパニック障害、うつ病をはじめとしたあらゆる病気の引き金となるのです。そのため、ノルアドレナリンの分泌を適切にコントロールすることが、ストレス管理には重要です。
これにより血流が低下し、筋肉や関節に必要な酸素や栄養が行き渡りにくくなり、疲労物質が蓄積して痛みが増します。
また、副交感神経が抑制されるため、身体が回復モードに入れず、慢性的な緊張が続くことになります。
これがさらにストレスを与え、コルチゾールの分泌を増やすとともに、痛みを抑えるエンドルフィンの分泌を減少させます。

出典:40代主婦ストレス解消に最も効果的な方法と
2つ目のルートは「脳脊髄ルート」です。
脳が受けたストレス情報が運動神経に伝わり、全身の筋肉を緊張させます。
この緊張が長く続くと、肩や首などの筋肉に過剰な負荷がかかり、筋肉が硬くなります。
これにより、血流低下による疲労物質の蓄積が起き、痛みやコリの原因となります。