下半身の筋肉を鍛えれば介護なしで長生きできる!
下半身の筋肉を鍛えれば介護なしで長生きできます。
実際、日本にそういう地域がありました。
下半身の筋肉を鍛えることが、健康長寿の重要な鍵となり得ることが、兵庫県の但馬地域での調査から明らかになりました。
みんなの家庭の医学の番組で調査した結果、この地域の高齢者たちは、全国平均の2倍以上の長寿者が存在し、その多くが介護を必要とせず自立した生活を送っています。これは、日々の農作業などによって自然と下半身が鍛えられていることが一因とされています。ここでは、「百寿者が全国平均の2倍以上」もあるのです。それにも関わらず、介護を必要としないのです。
下半身がみんな鍛えられているから、「101歳で血管年齢が71歳だった!」という驚きの事実もあったのです。
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ある驚きの長生き効果
ある驚きの長生き効果を生んでいる新事実が、兵庫県但馬地域のお年寄りからわかりました。
兵庫県の但馬地域は、山間部が多く、日々の生活で自然と体を動かす機会が多いことが、高齢者の下半身の筋肉を強化していると考えられます。
また、この地域の食生活には、たんぱく質を豊富に含む但馬牛や八鹿豚、松葉ガニなどの海の幸が含まれており、これらが筋肉の維持に寄与しているとも言われています。
大田はるえさんの密着取材から
東京都健康長寿医療センター副医院長の原田和昌先生の分析によると、次の2点が浮かびあがりました。
①豊富な動物性タンパク質のおかげで足腰を支える筋肉が保たれている。
②野菜をきちんと摂ることでコレステロールを抑えた。
はるえさんの1日の摂取カロリーは1855kcalで、70歳以上の女生平均摂取量1619kcalを軽く超えていたのです。10代平均の1828kcalより多いという驚きの結果でした。それに朝食と夕食、肉と魚の両方を食べていたのです。
百寿者(現在日本に約5万5000人以上もいる100歳以上の高齢者たちのこと)の好きな食べ物は全国では、①果物、②魚、③甘いものの順となっていますが・・・・・
田島地域は①魚介類、②肉、③野菜という順になっているのです。
それは、山と海に囲まれた但馬では、肉・魚・野菜が豊富で手に入りやすいからだと思われます。
この地域性こそ但馬地域に元気で長生きの百寿者が多い理由なのです。
高齢者の筋肉の専門家である東京都健康長寿医療センターの金憲経先生は、はるえさんの畑仕事を見て、次のように分析しました。「中腰でふんばり体重移動する動きで下半身の筋肉を鍛えていた。」この動きははるえさんに限ったことではありません。但馬地域は全産業に占める一次産業の生産額の割合が全国平均の2.6倍で、但馬地域の百寿者73%が農業などの一次産業に従事しているのです。しかも男性は6割以上、女生は5割以上が80歳を超えても仕事を続けていたのです。