長寿ホルモン「アディポネクチン」で長生き!

様々な老化現象。中でも恐ろしいのが脳の老化現象です。
脳の機能が落ちたり、動脈硬化が進んだりすると?
その先に待っているのは、年間11万人以上が死亡する脳梗塞や心筋梗塞などです。
でも、心配はいりません。
人間の体の中には、「アディポネクチン」という長寿ホルモンがあるからです。
”アディポネクチン”ってなに?
アディポネクチンは血管年齢が若返り、長生きする長寿ホルモンです!
このアディポネクチンは1996年、大阪大学医学部の松澤裕次教授(現住友病院長、内分泌代謝学)により発見されました。この発見は瞬く間に世界に広がり、世界中の医学界にとって希望の光となっています。
アディポネクチンは40代女性で平均11.1ng/mLだそうですが・・・・
鹿児島の100歳の横田さん(女)のアディポネンクチンの量はなんと43.0。101歳の小野さん(男)、102歳の福岡さん(男)もそれぞれ17.8、14.4と基準より高い数値でした。
また頚動脈の厚さを測定した結果でも・・・・
横田さんが0.9mm、小野さんが1.0mm、福岡さんが1.2mmといずれも若々しい血管であることが判明しました。(60歳の平均が1.1mm)
みんなの家庭の医学の百寿者の調査でも、このアディポネクチンが一般の人より多いことがわかったのです。
傷ついた血管を修復する
アディポネクチンは傷ついた血管を修復します。
血液中を流れて全身を巡っているアディポネクチンは、血管が傷ついているところを見つけると、すばやく入り込んで修復しますので、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
このアディポネクチンという長寿ホルモンは、脂肪細胞より分泌されます。
アディポは「脂肪」、ネクチンは「くっつく」という意味です。
アディポネクチンは、標準的な体格の人の血液中には多く存在します。
でも、内臓脂肪が増加すると反対にアディポネクチンは減少します。
つまり、太りすぎず痩せすぎずという体型が、アディポネクチンを増やすのです。
百寿者の横田さん、小野さん、福岡さんの体重を20代、30代、40代、50代、60代、70代、100歳とそれぞれ調べた結果でも、3人とも5kg以内に収まっていました。
食べ過ぎて肥満になると、脂肪細胞が肥大化します。
それによって、アディポネクチンを十分に分泌できなくなります。
しかも、逆に血管を傷つけてしまう悪玉ホルモン「炎症性サイトカイン」が分泌されるようになります。
この悪玉ホルモンは、インスリンの働きが薄れ糖尿病になり易くなったり、血管に炎症を起こし動脈硬化を促進したりします。
適正な体型を維持することがいかに大切かということがわかって頂けたのではないかと思います。
上の図は悪玉ホルモンと腹囲の関係を表した図です。
腹囲が大きくなるに従って、悪玉ホルモンが増えていき、腹囲が100cmを超える急激に悪玉ホルモンの分泌量が増えることがわかります。
そして、腹囲に注意が必要な境目は、男性の場合は、腹囲が85cm以上(メタボの基準)、女性の場合は、90cm以上(女性は皮下脂肪が多いため男性より+5cm)とういことになります。
より多くアディポネクチンを増やすには
アディポネクチンを増やす食品としては、次のような物があります。
- EPA、DHPを多く含む青魚
- 赤ワインやビール酵母など
- マグネシウム
- 食物繊維
- 大豆タンパク
また運動している人ほどアディポネクチンは高くなるそうです。
岡部正先生のクリニックでは、運動をする人は、していない人に比べてアディポネクチン値が約二倍も高くなっているデータがあるそうです。運動量が少ない人は注意が必要です。
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今日の言霊
節目の春に何もせずじっとしていると冬にため込んだエネルギーがそのままになってしまいます。だからこそ、新しい流れにスムーズにシフトするためには運動をうまく取り入れることが大切です。by塩じぃ