マイオカインの働きで血糖値は下げることができる!
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マイオカインの主な働き
マイオカインの主な働きをあげると、次のようなものです。
・脂肪を分解する。
・血糖代謝を改善して糖尿病を予防する。
・動脈硬化を予防する。
・血圧を安定させる。
さらには、全身の炎症の改善や認知症、がん、肌の若返りにも効果があるといいます。
藤井教授は、”老化の予防”につながるかも知れないと語っています。
このような夢のような働きをするホルモンが、骨格筋から分泌されていたなんて・・・。
マイオカインが働かないと血糖値が上がる
マイオカインがうまく分泌できていないと脂肪肝になり、血糖値が上がります。
脂肪肝になり高血糖に!
肝臓の働きのひとつは、糖分を取り込んで溜め込むことにあります。肝臓が正常であれば糖分をしっかり蓄えることができ、血液中の糖分を少ない状態に保ち、血糖値を低く保つことができます。ところが、マイオカインの分泌不足で脂肪肝になると、糖分を取り込む能力が落ち、血液中の糖分が増え高血糖の状態になるのです。脂肪肝は自覚症状が全くありません。このため、そのまま放っておくと糖尿病の危険性だけでなく、動脈硬化や肝炎の危険性も高まります。脳卒中や心筋梗塞、肝がんの引き金にもなります。
しかも驚くべきことに、太っている人だけではなく太っていなくても「糖尿病」の危険性があるとのことです。
家庭の医学での調査
家庭の医学の番組では、「太っていない人の中に潜む隠れた高血糖の人をあぶり出す検査」をしました。
BMI25未満の肥満でない方16人に集まってもらい調べた結果、3名が空腹時血糖値が100以上あり、血糖値を下げるホルモンがうまく分泌できてない可能性があることが判明しました。
久留米大学医学部消化器内科の川口巧先生によると、特に肝臓や心臓に脂肪がつきやすいそうです。
とりわけ肝臓に脂肪がつく脂肪肝になると、太っていなくても血糖が高くなる原因になるということです。
実際、BMI23.2で血糖値が106と高かった名村和子さん(54歳)の肝臓をエコーやCTで徹底検査したところ、約50%の細胞に脂肪がたまり脂肪肝になっていることが判明しました。
川口先生によると、肝臓に脂肪がたまって脂肪肝になる原因は、マイオカインというホルモンをうまく分泌できていないからとのことです。