アディポネクチンを増やせば人は元気で長生きできる!
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傷ついた血管を修復する
アディポネクチンは傷ついた血管を修復します。
血液中を流れて全身を巡っているアディポネクチンは、血管が傷ついているところを見つけると、すばやく入り込んで修復しますので、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
このアディポネクチンという長寿ホルモンは、脂肪細胞より分泌されます。
アディポは「脂肪」、ネクチンは「くっつく」という意味です。
アディポネクチンは、標準的な体格の人の血液中には多く存在します。
でも、内臓脂肪が増加すると反対にアディポネクチンは減少します。
つまり、太りすぎず痩せすぎずという体型が、アディポネクチンを増やすのです。
百寿者の横田さん、小野さん、福岡さんの体重を20代、30代、40代、50代、60代、70代、100歳とそれぞれ調べた結果でも、3人とも5kg以内に収まっていました。
食べ過ぎて肥満になると、脂肪細胞が肥大化します。
それによって、アディポネクチンを十分に分泌できなくなります。
しかも、逆に血管を傷つけてしまう悪玉ホルモン「炎症性サイトカイン」が分泌されるようになります。
この悪玉ホルモンは、インスリンの働きが薄れ糖尿病になり易くなったり、血管に炎症を起こし動脈硬化を促進したりします。
適正な体型を維持することがいかに大切かということがわかって頂けたのではないかと思います。
上の図は悪玉ホルモンと腹囲の関係を表した図です。
腹囲が大きくなるに従って、悪玉ホルモンが増えていき、腹囲が100cmを超える急激に悪玉ホルモンの分泌量が増えることがわかります。
そして、腹囲に注意が必要な境目は、男性の場合は、腹囲が85cm以上(メタボの基準)、女性の場合は、90cm以上(女性は皮下脂肪が多いため男性より+5cm)とういことになります。