コーヒーや緑茶を飲み過ぎると”隠れ貧血”になる!
コーヒーや緑茶は日常的に楽しまれる飲料であり、その健康効果には注目が集まっています。
しかし、これらの飲料が鉄の吸収を阻害し、特定の人々において隠れ貧血を引き起こす可能性があるそうです。
このことが最近の研究で明らかになりました。
特に、閉経後の女性の間で、コーヒーや緑茶の過剰な摂取が血清フェリチン値の低下と関連していることが指摘されています。
しかも、貧血は疲れの大きな原因にもなります。
それにも関わらず、貧血を防止する意外な商品も見落とされていました。
その意外な商品とはもやしです。
もやしは栄養分がほとんどないと思っている人が多いですが、鉄を含む食材と一緒にもやしを摂取することで、効果的に鉄分を吸収でき、鉄欠乏性貧血を予防する効果が期待できます。
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フェリチン値が低いと鉄欠乏症になる
フェリチン値は体内の鉄貯蔵量を示す指標であり、この値が低いと鉄欠乏症のリスクが高まります。
佐賀県の中高年者を対象に行われた研究では、コーヒーや緑茶を多く摂取する人ほど、血清フェリチン値が有意に低い傾向が見られました。
特に、1日に3杯以上のコーヒーを摂取する閉経後の女性では、鉄欠乏のリスクが2倍以上に上昇することが確認されています。
この結果は、健康維持に気を使う人々にとって重要な情報です。コーヒーや緑茶の摂取は、適度に行うことが推奨されます。また、これらの飲料を好んで飲む人は、鉄分の摂取にも意識を向けるべきでしょう。
いままで、貧血は若い女性に多くみられる病気の1つで、鉄分が不足すると貧血になります。
でも今回の研究で、コーヒーや緑茶を多く飲み過ぎる人にも貧血や隠れ貧血が多いことが明らかになったのです。
疲れがとれない時などは、まず貧血や隠れ貧血を疑ってみる必要があります。
貧血とは、血液中の赤血球や、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)の量が不足した状態です。
<貧血診断基準>
・男性:13g/dl ・女性:12g/dl
貧血診断基準値を下回ると、酸素を全身へと運ぶ能力が低下してしまいます。
それで、貧血になると、そのぶん全身へ血液を送り出そうと心臓の負担が増えてしまいます。
このまま放っておくと、心臓の働きにも無理が生じて機能が低下し、最後には心不全に至ってしまう恐れがあります。
貧血はよくある病気ですが、命に関わる重大な病気なのです。
症状としては、からだがだるく、疲れやすくなったり、顔色が悪くなったりします。
また、体は全身に運ばれる酸素の量を少しでも増やそうとするので、呼吸の数が増えることで息切れを感じたり、心臓の拍動の数が増えることで動悸を感じたりします。
貧血がひどい時には、歩くのもつらいぐらいフラフラすることもあり、日常生活にも支障をきたします。